ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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天神山隧道

 

天神山隧道の取扱説明書

五輪効果による上信越自動車道や長野新幹線開通と急速に発展した地域の2桁県道に天神山隧道がある。新トンネル完成後どのような措置を取られているのだろうか?

 

天神山隧道

道路遺構の調査発掘専門サイト:ORRの道路調査報告書

長野新幹線の秋間トンネル上部にある地蔵峠から2桁県道を下ってくると県道は新道と旧道に分離し平行してピークを目指します。旧道は新道の新天神山トンネルの坑門上部をかすりクロスします。新トンネルは旧道よりかなり低い箇所を突いたようです。旧2車線規格の旧道は更に上部を目指して緩やかに登坂します。

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空前のスケールで贈る道路大全:ORRの道路調査報告書

現在は新トンネル坑口手前から旧道へのエスケープルートがあり、わざわざ旧道を正確にトレースしなくとも容易に旧隧道に到達する事が可能です。何か見えてまいりました。峠の鞍部直下に壁のようなものがあります。あれが天神山隧道なのでしょうか?近付いてみます。

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お探しの道路がきっと見つかる:ORRの道路調査報告書

おーい!やっちゃったよ。何だコレ?せっかく来たのにこれは酷い。随分前からこの隧道の存在は知っていたのだがいつこのような状態になってしまったのだろうか。ブルとダンプの仕業か。あの二人なら1日もあれば坑口を塞ぐ事など充分叶姉妹である。

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羅針盤、それは地図とカーナビとORRの道路調査報告書

上部まで登ってみたら扁額だけはしっかり残してありました。扁額だけ残してあるのは全国各地の埋められた隧道でよく見るパターンであり、この意味はここがかつて隧道であった事を示す為に残してあるのか穴さえ塞げばいいと考えて残してあるのかは分かりませんが、痕跡が何も残ってないよりはマシです。

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www.henari1.jp ORRの道路調査報告書

反対側からのアプローチです。昭和543月竣工の新天神山隧道が見える現道の側道が旧道です。新トンネル坑口付近まで直進し右に70度程急カーブになっていてすぐに天神山隧道坑口が現れますがこちらも埋められていました。真新しい土砂はここ数ヶ月以内に埋められた事を意味しています。

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ヘナリワンドットジェイピー ORRの道路調査報告書

山形の廃道様資料によりますと竣工は昭和26年長さ213m高さ4.2m3.6mだそうです。新トンネルが昭和54年竣工ですから30年経たずして廃された事になります。想像するには交通量の増大に伴い交互通行の不便さが一番の理由のように思われます。耐用年数だけで言えば平成になっても充分持つはずです。

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ビストロORR(日刊ORRへの御案内)

こちらも上部まで登ると隙間が若干ありました。幸いコンクリで塞がれてはいないので徐々に崩れてきて再び全貌が拝める日が来ないとも限りません。来年の台風待ちといった所でしょうか。

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