ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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北津峠(道道682号二又北見線)

★★

 

北津峠の取扱説明書

チミケップ湖の区間ではメジャーな道道682二又北見線も、北津峠の区間は存在意義が問われそうなほどマイナー道道となり交通量皆無の寂しい道だが、峠越えの抜けている砂利道の道道であり、希少価値は高い。但し景観には全く恵まれない。

 

北津峠(道道682号二又北見線)1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

ばんえい競馬の北見競馬場を過ぎ、まもなく若松市民スキー場が見えてくると、引き込み線である二車線路のT字路が現れる。

案内標識などは設置されていないが、この道へは車両が頻繁に出入りしている。

というのもここはファミリーランド、トリム公園、若松自然休養村キャンプ場と複合遊戯施設となっていて、休日ともなれば家族連れの車でごった返し、この日も朝から駐車場は満車で、道路沿いにまで駐車車両が溢れ返っていた。

北津峠(道道682号二又北見線)2/ORR

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勿論僕は回転するコーヒーカップを目当てに来た訳ではない。

ちょっと場違いな状況ではあるが、この道の肩書きが曲りなりにも道道682号二又北見線であるからして、通りたくなくてもここを抜けない事には仕事にならない。

んで仕方なく通る訳だが、お約束通り視線は冷たい。

北津峠(道道682号二又北見線)3/ORR

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そりゃそうだろ、99.99%ファミリーカーしか入って来ないような場所に、何やら怪しい重箱を積載した一台の単車じゃぁ、車上荒しか誘拐犯か、とても道路調査しに来たとは見えなくて当然だ。

駐車待ちで列を成している車を捌き、さっさと山の中へ姿を隠す。このような場所で長居は無用だ。車を物色しているとか勘違いされ通報されたりしたらそれこそ面倒だ。

北津峠(道道682号二又北見線)4/ORR

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案の定一歩森の中へ入ると、それまでの喧騒とは一転して静寂に包まれ、対向車も後続車もゼロという寂しい状況となる。

緩やかな上りが続き完全に上りきると、平坦路となる。林班境界が現れそれは同時に町界でもある訳だが、そこが北津峠だ。

全く手入れのされていない樹林地帯に囲まれ峠からの視界は全く利かない。そもそも峠という感覚はないに等しい単なる平坦路である。

北津峠(道道682号二又北見線)5/ORR

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駐車スペースはあるにはあるが、こんな何もない場所で休む人が果たしているのだろうか?でも山菜取りの時は重宝するかも。

当たり前だが周囲に人家は全く存在せず、川沿いでもない為釣り人などの姿もない。だいたいこの道が抜けている事を知っている人がどれ位いるというのだろうか?

北津峠(道道682号二又北見線)6/ORR

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仮に知っていたとしても、隣に二車線舗装路の開成峠がある訳だから、この道をわざわざ通る人などいないだろう。

それに若松市民スキー場のT字路には、この道の案内が一切されていなかった。

人家もないので当然冬期通行止の季節限定道路だろうし、抜け道的な役割を果たしている訳でもなく、道道682号二又北見線の存在意義は余りにも薄いが、抜けている砂利道の道道という事で、道路オタクにとっては希少価値の高い道である事は間違いない。

北津峠(道道682号二又北見線)7/ORR

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進入してからこの道が道道である事を指し示す物的証拠が何も得られず、このまま主要道道へ合流かと思いきや、最後の最後にやっとヘキサが姿を現してくれた。

一旦主要道道に吸収されるも、開成峠手前で再び分離する道道682号二又北見線は、これより突如メジャー化しチミケップ湖を目指す。

道道682号二又北見線(チミケップ)へ

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