ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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道道682号二又北見線(チミケップ)

★★★

 

道道682号二又北見線(チミケップ)の取扱説明書

道道682二又北見線は北津峠区間とチミケップの区間と二つに分かれている。以前は番号が違ったかも知れないが現在は両区間共に道道682だ。今回はチミケップ区間である。

 

道道682号二又北見線(チミケップ)1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

かつて日本のどの道も砂利道であり、アスファルトなどとは無縁であった時代があった。

僕が道路に目覚めた時には、時既に遅しの感はあったが、それでも現存する未舗装路を求め、全国を駆け巡った。

林道を除きその数は残念ながら数十箇所に留まり、最早未舗装国道や未舗装県道は超の付くレア度となっていて、わざわざ遠方からそれを目当てに走りに来る程希少となった。

道道682号二又北見線(チミケップ)2/ORR

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珍しいから走ってみようという軽い気持ちの人から、何が何でも未舗装路のうちに走破し、脳裏に焼き付けたいという強い思いの者もいる。僕は間違いなく後者だ。

画像や計測したデータなど記録を取るのも重要だが、それ以上に実際に走って肌で感じた純粋な気持ちを、そのまま語り継ぎたいという思いが強い。

出来る事なら僕が語り継ぐ必要がないように舗装化が抜本的に見直されるような時代が早く到来して欲しい。

道道682号二又北見線(チミケップ)3/ORR

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しかし現状では全くそんな動きはなく、産業廃棄物であるホタテの貝殻をアスファルトに混入する事によってコスト削減するとか、アホみたいな事の研究に税金を投じている始末。

んなもんは未舗装路に砕いて撒けばいいんだよ、ただ単に!

何が何でもアスファルトありきでしか考えられない役人の理解力の無さには、ほんと呆れてしまう。

道道682号二又北見線(チミケップ)4/ORR

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が、全ての役人がアホかと言えば実はそうでもないのだ。

道道682号二又北見線は、北見というこの界隈では大都会と呼べる規模の街から、目と鼻の先にあるチミケップ湖という観光地を通るドル箱路線で、とっくの昔に舗装化が完了していてもおかしくはないのだが、実はいまだに舗装化されていないのだ。

それは奇跡に等しく、この現象は北見七不思議のひとつに数えられている。

道道682号二又北見線(チミケップ)5/ORR

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舗装化工事がし辛いという事はない。何故ならチミケップには道道494号訓子府津別線と、道道682号二又北見線が、四方向から登ってきている為、一方向を全面通行止にしても三方向で出入り可能であり、特に大きな支障はない。

にも拘らず全く舗装化する気配が全くないのだ。

道道682号二又北見線(チミケップ)6/ORR

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ここは訓津林道との分岐である。

道道682号線に限らず、道内全域でこの先砂利道という看板は良く見掛けるのだが、裏を返せば当分の間は舗装化する気はありませんよ、というお役所の意思表示ともとれる。

近年スローフードやスローライフといった現代人が忘れ去った古き良き日本の習慣を見直し、再び取り入れていこうという気運が高まっている。ならばスローロードというものが存在しても良いのではないだろうか。

道道682号二又北見線(チミケップ)7/ORR

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スローロード、それは舗装路を否定するでもなく、また未舗装路のみを主張するでもなく、利用頻度の低い区間等を部分的に未舗装区間として残しましょうという提案である。

舗装、未舗装のどちらもメリットとデメリットがある。ならば棲み分けを明確にし、永久に舗装化しないという路線(区間)も必要なのではないだろうか。

今後もORRでは微力ながらもスローロードについて提唱し、世に訴え続けていきたいと思う。

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