ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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道道256号豊富遠別線

 

道道256号豊富遠別線の取扱説明書

道道256号豊富遠別線に残る最後の未改良区間にも遂に舗装の魔の手が入った。この区間が完成すれば道道256号豊富遠別線は全線快適な2車線路となるが旧道の運命やいかに!

 

道道256号豊富遠別線1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

幌延と遠別を結ぶ道道256号豊富遠別線は、実にその90%が2車線の快適な舗装路として整備され続け、それからしばらく沈黙を続けていたが、遂に残りの10%に手が付けられた。道道119遠別中川線が代用として長らく使われており、使い勝手に全く問題はなかったと思うが、どうやら道道256を主要道として位置付けているようだ。

道道256号豊富遠別線2/ORR

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道道119から派生した道道854清川線に入るとすぐに脇道に砂利道を発見する。この頼りない道が道道256豊富遠別線の実態である。当たり前だが道道854に青看など設置されてはいない。この道の存在を知らずに通過したならば恐らく気付く事はないであろう。だがこの道に入ったらすぐの箇所に道道256のヘキサがしっかりと存在しているのだ。

道道256号豊富遠別線3/ORR

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もともと狭い未舗装路で交通量も極小であったが最近は工事車両の独断場になってしまい、太いダンプの轍かキャタピラ跡しか付いていない。当然それらの車両が離合できるはずもなく警備員や無線を使ってうまく交互通行しているようだ。狭いと言っても1.5車線は確保されているのだが全工程の90%が2車線の快適な舗装路であり、

道道256号豊富遠別線4/ORR

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残りの未舗装路10%を律儀にトレースする人など皆無である。今までは道道119がその代役を果たしてきたが道道256が全線2車線化すれば当然通しで走る人はいるだろう。但し現状から恩恵があるとはとても思えない地形なのだ。大きく切り崩された道道は途中全く原型を留めていない箇所もある。途中で唯一接続する林道が清川ルベシ林道

道道256号豊富遠別線5/ORR

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道道854や中央林道へと繋がっている。その分岐がこのヘキサが設置された場所である。案内板が設置されていて道を間違う事はない。拡幅改良の区間もあるのだが旧道として取り残される区間もある。途中にもヘキサが設置されているが、この箇所は新道が別に新規開削されている為新道完成後もこのまま残る事は間違いない。

道道256号豊富遠別線6/ORR

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但しヘキサが撤去されるかどうかは別であるが。大規模な工事現場を横切り再び森の中を行く。その先は手付かずの状態で残されていた。突然真新しく掘り下げられたエスケープルートによって、否応なく新道へと吸収される。跡形もなく削り取られた道道256は本来あるべき路面のほぼ全てを失っていた。一部の区間がヘキサ付で残る可能性が

道道256号豊富遠別線7/ORR

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高い事が唯一の救いである道道256の賞味期限は残り僅か。間もなくあたかもずっと前から存在していたかのような快適な2車線の舗装路が出現するだろう。R25名阪国道のように新道と旧道の差があまりにもかけ離れ過ぎていて、とても同じ道路とは信じ難い状況、まさに道道256も似たような状況になるのは間違いない。

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