ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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階段国道R339(1)

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階段国道R339の取扱説明書

演歌歌手石川さゆりの津軽海峡冬景色で一躍有名になった竜飛岬。かつてこれほどまでに世間の注目を浴び、エキサイトでホットな現役の国道があっただろうか?日本広しと言えども、こんな奇妙な国道を他に僕は知らない。階段国道。その一風変わった名称に、今や全国各地から観光バスがツアーを組んで訪れるほどのメジャースポットであるという。一体全体どんな道なのだろうか?本当に国道が階段なのだろうか?車両の通行は可能なのか?様々な疑問を胸に僕はその全てを解明すべく現地へと向かった。

 

旧版階段国道1-1byORR

道路遺構の調査発掘専門サイト:ORRの道路調査報告書

今でこそ断崖を切り裂くアグレッシブなローカル国道が辛うじて半島を周回しているが、演歌で火がついた1977年の時点において、半島周回道路はまだ全通しておらず、地元の期待を一身に集めながらも、ドッキングは1984年まで待たねばならなかった。開通してまだ20年ちょいの新設区間は、歴史も糞もなく快適なドライビングコースがひたすら続くだけの、なんとも刺激に欠けるもので

旧版階段国道1-2byORR

空前のスケールで贈る道路大全:ORRの道路調査報告書

そこは軽快に素通りすると、一枚の青看が目に飛び込んでくる。直進のおにぎりマークは竜飛のみを指し示し、いかにもどん詰まりの岬で終了するような記し方だが、国道はとっくの昔に全通しているはず。これで右へ下る道におにぎりマークが付いていれば一件落着なのだが、青看には何の番号も付いていない。町道なのだろうか?右折せんと抜けれんよと言わんばかりの勢いではないか。

旧版階段国道1-3byORR

お探しの道路がきっと見つかる:ORRの道路調査報告書

兎も角ここは青看を信じて直進し、その先で何等かのアクションがある事を期待しつつ先を急ごう。早速道の駅の看板が頭上を霞め、丘をひとつ越えるとその先に建物が密集しており、それは久しく見る巨大建造物であった。何せここまでの道程ときたら、道中には人家はおろか自販機すらない荒涼とした丘が広がるばかりで、ある意味そこはオアシスというより大都会に近かった。なんだが

旧版階段国道1-4byORR

羅針盤、それは地図とカーナビとORRの道路調査報告書

パッとしない道の駅も、小泊ラインを走ってきた者にとってはオアシス以外の何物でもなかった。ここで一服するも、地図上では竜飛岬のほぼ先端に位置するこの道の駅において、まだ階段国道のかの字も出てこない。本当に階段国道なんてあんのか?それは道の駅を出てすぐの事だった。やたら目立つ位置に立つ妙な縦看板を視界前方右手に捉えた。そこにはドでかい字でなんと階段

旧版階段国道1-5byORR

www.henari1.jp ORRの道路調査報告書

国道と書かれているではないか。あった、巷で噂の階段国道は本当に実在したのだ。しかし丁寧におにぎりマークまで添えてあるその縦看板の、矢印の位置がどうもおかしい。見ての通り道路はまだ真っ直ぐに右斜め上へと続いていて、その先が竜飛岬ではないかと。まさか右斜め下へ向けられた矢印って?恐る恐る縦看の背後へと回り込む。その先にはトンデモナイ光景が待ち受けていた。

旧版階段国道1-6byORR

ヘナリワンドットジェイピー ORRの道路調査報告書

カ・イ・ダ・ン・コ・ク・ド・ウ!テッテケテッテテーテーテー♪左からレトロチックでオシャレな街路灯、その足元には小さな案内板。中央には石畳の車道、その両脇を固める低い石垣。右手には串刺しにされたおにぎりが直立し、明らかにそこはちょっと狭いだけの普通の国道であった。大きく落ち込んだ先の路面が坂道でありさえすれば、常識の範疇に収まろう。だが多くの目撃談があるように

旧版階段国道1-7byORR

おはようからおやすみまでORRの道路調査報告書

やっぱり階段であった。中央分離帯の設置された国道は、上下線共に片側0.3車線で、四輪の通行はどう転んでも不可能である。しかも階段だ。だがそこに車両制限標識は無い。進入禁止標識も無い。行っていいのか?本当に行っていいのか?行くぞ行くぞ(AVか!)押〜す〜な〜よ〜、や〜め〜ろ〜よ〜、あ〜ぶ〜な〜い〜、あっ!

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