ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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階段国道R339(2)

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階段国道R339の取扱説明書

演歌歌手石川さゆりの津軽海峡冬景色で一躍有名になった竜飛岬。かつてこれほどまでに世間の注目を浴び、エキサイトでホットな現役の国道があっただろうか?日本広しと言えども、こんな奇妙な国道を他に僕は知らない。階段国道。その一風変わった名称に、今や全国各地から観光バスがツアーを組んで訪れるほどのメジャースポットであるという。一体全体どんな道なのだろうか?本当に国道が階段なのだろうか?車両の通行は可能なのか?様々な疑問を胸に僕はその全てを解明すべく現地へと向かった。

 

旧版階段国道2-1byORR

道路遺構の調査発掘専門サイト:ORRの道路調査報告書

ありゃりゃ、ありゃりゃ、ありゃりゃ!ほんの軽い気持ちで前輪を一段落とし込んでみただけなのに、ブレーキ操作が遅れて後輪までついてきた時には、もう後の祭りだった。傾斜はそれほど厳しくはないものの、そのまま自力で引き上げるのはほとんど不可能に近く、滑り出してすぐにかけたブレーキも、そのままの体勢を維持する方が辛くて、僕はブレーキレバーから素直に手を離した。と、

旧版階段国道2-2byORR

空前のスケールで贈る道路大全:ORRの道路調査報告書

途端に水を得た魚のように勢い良く走り出すヘナリワンは、第一中継地点へと瞬く間に下り立った。それはほんの一瞬の出来事であったが、意外とあっけなくスタートを切れたのをいい事に、これはあっさりですか?などどぶっこく余裕のある無邪気な僕。だがそれが大きな過ちである事に、この時はまだ気付かなかった。続く第二ステップであるが、第一ステップよりは若干傾斜が増している

旧版階段国道2-3byORR

お探しの道路がきっと見つかる:ORRの道路調査報告書

ように感じられるが、パーセンテージにしてそれは約1%程度だ。それよりも階段の先が直線ではなく右に折れている事の方が心配であった。初回こそ素直に階段を利用した僕であったが、実はこの階段国道単なる階段ではない。ちゃんと両脇に単車用スロープ?が気持ち程度であるが埋設されているのだ。こいつを使わない手はない。早速スロープを使って下ってみる。するとどうだ、走り

旧版階段国道2-4byORR

羅針盤、それは地図とカーナビとORRの道路調査報告書

心地は普通の坂道を下っているのとほとんど変わらないではないか。僕は調子に乗った。イエーイ!だがトラップは思いも寄らぬ所に仕掛けられていたのだ。右カーブにおいて突如前輪が言う事を利かなくなった。慣性の法則に従いまずは右壁に激突、続いて反発した車体は中央分離帯の木柱に激突、更に反発して再び石垣に激突。何とか転倒だけは免れたものの、残業続きですっかり

旧版階段国道2-5byORR

www.henari1.jp ORRの道路調査報告書

疲れ切ったサラリーマンの如し、僕はヘロヘロになって第二中継地点へと着地した。怖え〜危っね!制御不能となった理由は簡単だった。直前まで降り注いだ雨を堆積した落ち葉が吸収し、路面がバナナの皮状態にあったのだ。コーナー部に集積していたそいつに向かって見事に突っ込んでしまったのである。続く第三ステップであるが、途中でやや左にカーブしており、すっかり今の一件で

旧版階段国道2-6byORR

ヘナリワンドットジェイピー ORRの道路調査報告書

スロープがトラウマとなってしまった僕は心臓がバクバク言う中、今度は素直に階段を使う事によって事無きを得たが、先ほどまでの威勢の良さはどこへやら、すっかり意気消沈してしまった。これまでの単車一台分の中継地点とは違って、第三ステップの先には広々とした敷地が待ち構えていた。今でこそ集会所のような小屋が建っているけれど、なんとこの敷地かつて学校だったそうな。

旧版階段国道2-7byORR

おはようからおやすみまでORRの道路調査報告書

ここまでの勾配はそれほどきつくないし、階段国道として整備される前は、道幅的にも軽自動車が入って来られる坂道であった可能性が高い。整備されたのは廃校後の事であろう。この広場までが事実上の第一ステージであり、戻ろうと思えばまだ強引に引き返す事が可能だ。どうしよう?

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