ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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岐阜富山県道34号利賀河合線(1)

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岐阜富山県道34号利賀河合線の取扱説明書

今日ではどんな山奥の道でさえも舗装路が常識とされており、グレードの高い国道や県道において砂利道である事は非常識と言わざるを得ない状況になりつつある中で、そんな道を捜し求め好んで走る者は非酷民とさえ言える。そんな非酷民を代表する全国の不必要なアスファルトを片っ端から引っ剥がす全日本未舗装化計画推進委員会それでいいん会会長兼CEOの僕が待ったをかけずとも舗装化される事なく、昔ながらの様子を今に伝える大切な道がここにある。距離こそ短いが、そこに旨味が凝縮された現役の未舗装県道をとくとご覧あれ。

 

岐阜富山県道34号利賀河合線1

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

地図上で当たりをつけ、果敢に攻め込むも撃沈する事数知れず、ことごとく失敗に終わるグレードの高い現役の未舗装路は、今や幻の逸品と言っても過言ではなく、日本全土を対象にしてもその数はもはや数える程度しか存在していない。環境省のレッドデータブック絶滅危惧種では最高ランクに位置付けられ、これは末期のニッポニアニッポンと同じであると、全日本未舗装化計画推進委員会それでいいん会会長兼CEOのへなり氏は独自のテケトーな調査による資料を見ながら今日も熱く語る。

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現在でも血眼になって探せば掘り出し物が出てこない訳ではない。しかし近年急速に舗装化が進行して行く中で、新たな未確認未舗装路の発見となると限りなく困難に近く、把握している昔ながらの未舗装路が生き残っているかどうかを確認するしか手立てはない。

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現状では指をくわえ黙って見守るしかなく、行政ももう少し一般庶民の声に耳を傾けるなどして欲しいが、それよりも今後若き勇者達の中から既存の舗装路を未舗装路に戻す事を公約に掲げる政治家として立候補する輩が現れるのではないかと密かに期待しつつ、他力本願モードで今日も新たな道路遺構の発掘に余念がない。

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ここ富山と岐阜の県境に未舗装県道の存在を確認してから、結構な月日が流れたが、今もって砂利道区間が残っているのは限りなく奇跡に近い。発見当初はある程度の未舗装距離を保っていたのだが、いつの間にか舗装工事が進行し、そのまま進めば完全舗装化も時間の問題であった。ところが何故か峠付近の工事は凍結したまま今に至っているのだ。

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これと言った見所のある路線ではないのだが、一部の酷道マニアには有名な場所で樽峠を越す国道は昔から酷道として名高い。上から三つ目のコマが、国道と主要県道の分岐であるが、ヘアピンカーブを描くのが国道、その突端から延びているのが県道で、交差点には停止線もなければ信号機もない。標識もなければガードレールもない。カーブミラーもないし勿論人家なんてあるはずもない。あるのはたったひとつ、青看のみというこれぞシンプルイズベスト。

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わっかりやっす〜い!それを知ってか知らずか、休日ともなれば樽峠を越す車両は意外と少なくなくなくない。地元車両よりも県外車両の方が交通量多しというデータもあるほどだ。そしてひとたび県道に入ればそこは単車と普通車の離合さえ困難を極める激狭道となり、両側に生い茂る雑草が刈払いされていない時期は1車線を割り込むファンタスティックな状態で、これは病み付きになるか二度と来ないかのどちらかである。

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峠までは対向車さえなければあっさり到達可能で、ここは青看しかない国道との分岐とは打って変わって、人工物がひしめきあうとても賑やかな峠である。この名も無き峠に建つ立派な木柱から白木水無を拝借し、便宜上ここを白木水無峠とした。で、ここから先が本命の登場だ。

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