ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

トップ>酷道電撃ネットワーク>山陽>山口>荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)(1)

★★★★★

 

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)の取扱説明書

荒ヶ峠を越える県道280長門秋芳線は長らくの間未開通県道として細々と未整備の砂利道にて峠越えを果たしていた。藪漕ぎ必須の道程に、不通と見て引き返す者も後を絶たなかった。恐れを知らない特攻野郎だけに許された荒ヶ峠越えも、どうやら完全に息絶えたようだ。ORRさえも通さなくなった荒ヶ峠よ、このまま永遠の眠りにつくがいい。南無妙法蓮ゲイバー、チーン!新宿2丁目ゲイバー、チーン!マツゲイ紅白出場、チーン!合唱

 

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)1-1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

どんよりとした重たい雲は深く垂れ込み、今にも大粒の雨が・・・とか何とか言ってる間に既に土砂降りやんけー!僕を中心とする半径1km以内だけが局地的集中豪雨に見舞われ、気象庁が慌てて注意報を発令したが時既に遅し、ズブ濡れという甚大な被害をもたらし、早くも出鼻を挫かれた。雨がしとしと日曜日、僕は一人で、君の帰りを待っていた♪サブいわボケがぁっ!詩もサブいが現場の

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)1-2/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

状況はもっと寒かった。ポツポツ、まだ大丈夫だろ、ザー、ギャー!慌ててバス停やら民家の軒下で合羽を着ようと思った時には後の祭り。ライダーなら誰しも経験した事があるだろう。そして無常にも合羽を着用すると晴れてくるのである。マーフィーの法則のド壺であるが、その法則に則って今日も過酷な調査は続くのである。国道から県道268に入ると車1台がやっとの狭い幅員となる

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)1-3/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

典型的な田舎道が続く。県道とは名ばかりで、規格としては山奥の市町村道と何等変わらず、それらと比較して優位性が全く感じられないばかりか、劣悪でさえある。そんな県道をしばらく進むと、二手というか派生する枝道が右手に現れる。その分岐点には小さなバス停がある。ここバス走るんかい?そんな驚きを隠せない程の狭路。そこがこの物語の始まりでもある。何の変哲もない集落へと

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)1-4/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

続く1本道。普通だったら気にも留めない道だ。だがそこには格闘家の血を騒がすパーツが、悠然と備え付けられていたのだ。そう、炎のヘキサである。薄汚れた道路番号に錆びた支柱。今にもポキっと折れそうな勢いであるが、僕にはメラメラと青く燃え滾るファイヤーヘキサが、カモーンと言っているようにしか見えないのだ。普通車同士の離合が不能などこにでも見られる一般的な田舎道。

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)1-5/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

それが県道280の正体であるが、集落内はまだ良かった。古風なコンクリ橋を渡り集落の手前で道は二手に分かれる。本線はどっちだ?そこに案内板などは無く、もはやどちらが本線か支線なのかも判断のつかぬ状況である。初めてこの県道に挑んだのはもう十年以上前になってしまうが、その時は右の道から順に、山奥へと続きそうな道を片っ端から突っ込んだ。行っては跳ね返されを

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)1-6/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

繰り返す事によって、やっとひとつの真理に辿り着いた。それはこの砂利道が未開通県道を繋いでいる正規の道である事を。バス停のある分岐点で県道は二手に分かれる。直進はそのまま最奥の集落へと続くバス路線の県道268で、ターゲットの県道280は古橋を渡り2度左折した先に続く砂利道である。奥畑川を挟んで舗装路の県道268と砂利道の県道280はしばらく並走する。両者の

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)1-7/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

間には今でも耕作されている田畑がカラフルに彩られ、その何気ない田舎風景がストレスの多い現代人にとっては一服の清涼剤だ。当初は草木も生えぬ砂利道であったが、次第に中央の植生は勢いを増し、やがて路面には見事なダブルトラックが姿を現した。定期的にトラクターや軽トラが出入りしているようで、管理もされているようだ。

荒ヶ峠2へ進む

トップサイトナビゲーター管理人について感想・お問い合わせ