ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)(3)

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荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)の取扱説明書

荒ヶ峠を越える県道280長門秋芳線は長らくの間未開通県道として細々と未整備の砂利道にて峠越えを果たしていた。藪漕ぎ必須の道程に、不通と見て引き返す者も後を絶たなかった。恐れを知らない特攻野郎だけに許された荒ヶ峠越えも、どうやら完全に息絶えたようだ。ORRさえも通さなくなった荒ヶ峠よ、このまま永遠の眠りにつくがいい。南無妙法蓮ゲイバー、チーン!新宿2丁目ゲイバー、チーン!マツゲイ紅白出場、チーン!合唱

 

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)3-1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

何か嫌な夢を見ているのだろうか?一瞬だが頭上にはあってはならない物が確かに見えたのだ。気を取り直しもう一度上空を見上げてみた。やっぱりあるよ。見間違いなんかじゃないよ。なんでなんで、なんでこんな所に?人工物とは無縁であるはずの山奥で、僕は見てはいけないものを目にしてしまった。いつものように通り過ぎていれば、平凡な毎日が送れたかも知れないのに、あなたに

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)3-2/ORR

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出会ってしまった為に、私の人生は大きく変わってしまったの。もう後戻りはできない。使われなくなって久しい作業道らしき道筋は、草ぼうぼうになってはいるが、ヘアピンカーブを描いているのがはっきりと読み取れ、かつては車両が行き来していた事を窺わせた。離合不能の完全1車線路は、そのままだと山肌にぶち当たり、行き場を失ってしまう。だがその先にはトンデモナイ物が待ち構えて

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)3-3/ORR

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いたのだ。やっぱりだ、下から見えたコンクリートの塊は明らかな人工物であった。現道から1回だけコーナーを経たその先に、ひっそりと隠れるようにしてそいつは佇んでいた。取り立てて騒ぐような物件でもない。初めはそう思ったさ。草木に埋もれてよく見えなかったからね。しかしそいつの正体が徐々に明らかになるにつれ、鳥肌が立ってきたよ。何故かって?そこにあったのは紛れも無い

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)3-4/ORR

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道路隧道だからさ!青天のへきれきとはまさにこの事だ。山肌にぽっかりと口と開いている、いや正確に申せばかつては開けられていたが、今は閉じられているようだ。これが水路隧道や坑道の類なら何の問題も無かった。現道から見上げた時は間違いなく水路隧道だろうと思ったもの。しかーし!良くも悪くもこの隧道は期待を大きく裏切った。そこに存在したのは水路隧道ではなかった。

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)3-5/ORR

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確かに水は流れ出ている。しかしそれは側溝を通して流出しているのであり、メインではない。これまで幾つかの水路隧道を見てきたが、そのどれもが隧道内部全体もしくは中央部が水路になっていた。しかしここは違った。主役はあくまで道路だ。現道から派生した枝道はヘアピンコーナーを経ると、すぐにこの坑門へと辿り着き、そして暗闇の向こうへと吸い込まれて行くのだ。坑門から少し

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)3-6/ORR

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中へと入った所で、コンクリの分厚い壁に阻止され、オマケに完璧な鉄柵まで用意されていて、内部への進入は叶わなかったが、柵越しに中の様子を覗ってみると、そこには砂利道が延々と続いていた。また支保工らしき物体も確認できる。やっぱりだ、かつてはここを車両が行き交っていたのだ。貯蔵庫の可能性も在り得るが、果たしてこんな山奥に作る必要があるだろうか?と考えると

荒ヶ峠(山口県道280号長門秋芳線)3-7/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

その不自然さから、貯蔵庫説は消えた。内部の様子から水路説も消えたし、この付近に鉱山があるなんて聞いた事もない。という事は残る可能性はただひとつ、荒ヶ峠隧道説である。向かうべき方角も合っている。荒ヶ峠に隧道が突かれていた!?これはもしかしてもしかするぞなもし。

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