ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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大分県道715号木田神崎線(6)

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大分県道715号木田神崎線の取扱説明書

長らく有料道路として使われてきた臼杵坂ノ市道路が無料化に伴い県道に指定されたのはつい最近の事だ。それにより御所峠を越していた県道は旧道と化した。臼杵坂ノ市道路の出来があまりにも良い為、通行料をケチって峠越えする車両もほとんど無く、現役時代から交通量極少の県道であった。ただでさえ交通量の少ない県道から何やら枝分かれする妙な県道の存在に気付いたのは世紀末も押し迫った夏の夕暮れ時であった。そこで僕はトンデモナイモノを目にする事となる。地図上では点線扱いとされる県道の真実の姿をとくとご覧あれ。

 

大分県道715号木田神崎線6-1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

戸保ノ木橋を過ぎるとそれまでの穏やかな路面状況とは打って変わって、突如狂ったような急坂となり、岩盤剥き出しの荒々しい状態は、般ピードライバーを奈落の底に突き落す。ベテランドライバーでも冷や汗ものだし、勿論道の構造が普通車には対応していない為、軽自動車での話であるが、もしここを最速で抜けるとしたらあの車以外考えられない。そう、ミゼットだ。あれなら難なく

大分県道715号木田神崎線6-2/ORR

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県道715を通り抜ける事が出来る。しかもスピーディーにだ。急坂の途中には淵の滝という小さな滝が存在する。落差は約5mとそれほどでもないが、その真横を県道が駆け下りるのだ。そこが当路線で一番勾配がきつく、路面状態が最も酷い区間である。そこを過ぎれば路面は再び穏やかになり、どう見ても軽トラが通ったようなダブルトラックが続いているのである。しかしはっきりと

大分県道715号木田神崎線6-3/ORR

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したタイヤ痕が刻まれてはいない事から、近年車両が通った確固たる形跡はない。但し下草の刈り払いは行われているようだ。現在では全くと言っていいほど使われている様子も無く、地図上でも点線扱いとなっている県道715であるが、かつて車両がまともに通行していた時代があったはずだ。戸保ノ木に生まれ育った者は隧道方面ではなく、橋梁方面へ下ったはず。こちら側には

大分県道715号木田神崎線6-4/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

小学校があり、恐らく毎日この県道を通ったに違いない。戸保ノ木橋を渡り、淵の滝を横目に見ながら子供達は幾度となくこの県道を往復した事だろう。日の短い冬なんかは放課後まで遊び過ぎると、夕闇迫る薄暗い県道を、妖怪やらお化けやらが出ないかと、周囲のガサゴソという音に脅えながら、一目散に駆け上がって帰ったに違いない。戸保ノ木に残るお婆さんもその一人だ。

大分県道715号木田神崎線6-5/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

校庭で遊び倒して帰りが遅くなった時には親が心配して軽トラで迎えに来たかも知れない。そんな県道も今は点線扱いとなり、現在ここを車両で通り抜ける者はいない。しかし県道715は廃道や歩道ではなく、軽自動車それも旧タイプのピッチの狭い車両にしか対応していないが、列記とした現役の車道であった。それでは最後にエンディングテーマ森高万里で戸保ノ木橋をどうぞ。

大分県道715号木田神崎線6-6/ORR

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戸保ノ木橋で見る夕日を

へなりはとても好きだったわ

素敵なとこに架けたのね

ここも談合であった

悪路に揺られこの村まで

ガリガリ君にしてくれたわ

私は今もムードンコ

付けられずに生きてます

大分県道715号木田神崎線6-7/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

今でも出雲大社でお参りすると    

諭吉来いと祈るわ

願い事ひとつ叶うなら

宝くじ当たりたい♪

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