ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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大分県道715号木田神崎線(5)

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大分県道715号木田神崎線の取扱説明書

長らく有料道路として使われてきた臼杵坂ノ市道路が無料化に伴い県道に指定されたのはつい最近の事だ。それにより御所峠を越していた県道は旧道と化した。臼杵坂ノ市道路の出来があまりにも良い為、通行料をケチって峠越えする車両もほとんど無く、現役時代から交通量極少の県道であった。ただでさえ交通量の少ない県道から何やら枝分かれする妙な県道の存在に気付いたのは世紀末も押し迫った夏の夕暮れ時であった。そこで僕はトンデモナイモノを目にする事となる。地図上では点線扱いとされる県道の真実の姿をとくとご覧あれ。

 

大分県道715号木田神崎線5-1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

戸保ノ木の集落中心部を流れ飲料水などの生活用水として利用される小川は、県道と並走する形で下界へと下るが、山裾を緩やかに下ろされる県道とは違い、深い谷間というよりは真っ二つに割られた断崖絶壁の真下を行き、集落では落差2mほどであったものが、この県道に唯一架けられた橋梁付近では軽く10mを超しており、そこに見るは明らかな渓谷であった。下って左手に位置

大分県道715号木田神崎線5-2/ORR

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していた小川をここに来て始めて県道が左岸へと渡るのだ。そしてこれが当路線最初で最後の橋梁である。それはお世辞にも立派とは言えないが、木橋ではなくオールコンクリ製のまともな橋である。申し訳なさ程度に両端には段差が設けられてはいるが、脱輪したら恐らく生きて帰っては来られないであろう深くて狭い薄暗い谷が、ぽっかりと口を開けている。橋の名称は不明だが

大分県道715号木田神崎線5-3/ORR

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便宜上これを戸保ノ木橋とでも呼ぼうか。正直戸保ノ木橋上にヘナリワンを置いて撮影する事も考えたが、画像で見るのとは違い、現場はかなりの斜度を有しており、撮影中にもし車体が動き出したら最後、谷底へと真っ逆様に落ちてゆくのは間違いない。それほど厳しい道路状況であり、現場の様子からはよくもまあこんな場所に道を付けたものだと感心してしまう。それもこの道は林道

大分県道715号木田神崎線5-4/ORR

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ではなく県道だ。軽トラやジムニークラスなら何とか通れそうな道筋は続く。しかし路面は悪化の一途を辿った。未舗装路と化した段階では割りとフラットであったものが、下れば下るほど凹凸が激しくなり、戸保ノ木橋を過ぎた辺りでは、遂に岩盤剥き出しのモロ出し状態となった。大相撲でも自身のモノを出したまま、土俵の上でハッケヨ〜イ・ノコッタ・ノコッタと勝負に挑んだ場合行司が、

大分県道715号木田神崎線5-5/ORR

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もろだし〜うわてなげ〜とか審判を下すようであるが、禁じ手であるがゆえに失格となるようだ。ところが最近は更なる禁じ手が、さも当たり前のように横行し、行司も大変困っているそうだ。舞台をベッドに移しハッケヨ〜イ・ノコッタ・ノコッタと勝負に挑み、試合後に行司がしぶしぶ出て行って、なかだし〜おしたおし〜と審判を下す訳であるが、その声は幾分寂しそうである。まさかみんな

大分県道715号木田神崎線5-6/ORR

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8時だよ全員集合を忘れてしまった訳ではあるまいな?今一度思い出して欲しい。あの時カトちゃんはエンディングでいつも何て言っていたのかを。ババンバ・バンバンバン歯磨けよ、ババンバ・バンバンバン宿題やったか?ババンバ・バンバンバンゴム付けろよババンバ・バンバンバンまた来週!またハムのCMで一世を風靡した「わんぱくでもいい、逞しく育って欲しい」のフレーズを

大分県道715号木田神崎線5-7/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

ご記憶の方も多いだろう。ORRではそれを改変し秩序の乱れた世の中に対し、切に訴えたいと思う。焚き火を囲む親子。ナイフでハムを切り落としながらティンガロンハットを被った親父が、まだ何も知らない無邪気な息子に向かって渋めの声で語る一言「付けなくてもいい、素早く外に出せ」

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