ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

トップ>酷道電撃ネットワーク>南東北>山形>花立峠(宮城山形県道63号最上鬼首線)

花立峠(宮城山形県道63号最上鬼首線)(1)

★★★★★

 

花立峠(宮城山形県道63号最上鬼首線)の取扱説明書

花立峠にも遂にその日はやってきた。永らく宮城県側だけが舗装化されたに留まっていたが山形県側にも舗装化の波が否応なしに訪れた。記録するなら今しかない。東北からまたひとつ貴重な未舗装県道が消え去ろうとしている。

 

花立峠1

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

県道62最上鬼首線。これがこの道の路線名である。今こうして文字に起こして初めて県道名称を認識したと言ってよい。流石に県道番号は知っていた。勿論主要県道である事も。ただそれらはあくまで二次的な情報であって主ではない。花立峠という峠の名称だけが先行していた。俺の頭の中ではね。

image003

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

県道62が、とか言われてもピンと来ないし県道最上鬼首線なんて言われたら、はてな?どこの県道の事でしょうと若年性痴呆症のような応答をしてしまうへなりであるが、こと花立峠というと真っ先に浮かぶのはこの峠道である。初通過した時のインパクトは今でも鮮明に覚えている。というか忘れる事はできないだろう。

image005

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

今でもあの時、宮城側から登らなくて良かったと思っている。未舗装路という事だけは知っていたが、それ以外の情報は全く得て無かった。当然宮城側が舗装されているという事なども分からないまま山形側から突撃を開始した。未舗装の県道というのを余り走った事がなかった青二才にはとても新鮮に映った。日本にもまだこんな

image007

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

県道があったのか!と感動したのは、まるで昨日の事のように覚えている。山形側から進むと下界から花立峠は全く見る事のできない未知なる峠だ。まだ見ぬ峠に思いを馳せ、想像するだけでワクワクしてくる。いったいどんな峠なんだろうか。未舗装路がより一層想像力を掻き立てる。近くを通る山刀伐峠は舗装されていてそれなりで

image009

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

あったが距離の違いもさる事ながら標高が全く違い山刀伐峠よりは遥かに期待できると思っていた。その期待は見事に裏切られる事となるのだが・・・。路面はしっかりとしており未舗装ながら流石主要県道と思わせる造りは今も昔も変わらない。この道を通った事がる者なら分かると思うがこの行程は険しく厳しい。

image011

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

基本は離合不能な1車線なのだが離合箇所はいくつも設置されている。無理矢理設けたような離合箇所には涙ぐましい努力の痕が伺える。故に単なる未舗装県道でなく主要道としての意地とプライドが見え隠れしている。何度補修しても決壊してしまうような箇所に関してだけ山形側も随分昔から部分舗装はなされていた。この先も

image013

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

舗装と未舗装が断続的に続いている。つまり完全な未舗装路ではない。だがその状態で何年も保っていたはずだ。ところが今回の取材では危機的状況を目の当たりにしてしまう。今、花立峠は瀕死の状況に追い込まれている。真新しく舗装化されたばかりの箇所がいくつも存在していたのだ!

花立峠2へ続く

トップサイトナビゲーター管理人について感想・お問い合わせ