ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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上藻別富美林道(1)

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上藻別富美林道の取扱説明書

旅人なら誰もが持っているであろう某地図で、もはやバイクの通れる状態ではないとコメントされた林道がある。96年荷物満載ソロでの挑戦による見事なまでの敗退、2001北の国からで苦戦を強いられながらも何とかクリアし、2002北の国からでの完全制圧とこの道との格闘歴はORRの歴史上切っても切り離せない存在となった。今開かれん禁断の扉、バイクが通れないとは一体いかなる道なのだろうか!?

 

上藻別富美林道1

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

かつては誰もが普通に走れた林道があったという。それは次第に使われなくなり人の手から離れて何年の時が経ったのだろう。荒廃したその道は四輪での通過が不可能という。二輪で通過した者は尋常な道ではなく今日では二輪での通行も不能だという。某地図でもそう記されていた。だがその実態は長い間闇に葬られ、うやむやとされていた。

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96年、遂にへなりは単独での調査に踏切った。だが一つ目の川渡りでさえクリア出来なく失敗に終わっている。全行程の詳細はどのようになっているのだろうか?現在は市販のどの地図からも抹消されてしまったが、このままうやむやに闇に葬り去る訳にはいかなかった。2001年我々は再びこの地にいた。

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単独でない以上は何としても今回のアタックで全容解明せねばなるまい。ORRに課せられた使命でもある。魔界への入口が少しずつ近づいてくる。幅員の広いフラットダートはこの先にトンデモナイ道があるとは微塵も感じさせないが轍跡からして交通量は多そうだ。しかしそれはこの先の支流の沢林道というメジャー林道があるからに他ならない。

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

この二股から先、左が支流の沢林道である。ここが起点である為林道標識が設置してある。勿論本線は右である。道の造りからしてかつては右が本線であった事は間違いないだろう。だが現在は支流の沢林道が事実上本線であり、元来本線であったはずの上藻別富美林道はとっくの昔に廃されていた。

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

96年訪問時より遥か以前より地図上から抹消されているか記載されていても不能とされていた上藻別富美林道はどうしても実態が知りたい道であった。それは橋が落ちていたり、土砂崩れ等による完璧な山の斜面と化しているなど道そのものが完全に消滅しているのではないという事が地図上からのコメントより判断できるからだ。

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もはやバイクの通れる状態ではないのコメントを見た瞬間へなりは確信した。いける!何故そう思えたか、それは本当に道そのものがなくなっている場合はコメント共々地図に載せないと思われるからだ。つまり担当者はここを命からがら通過したに違いない。実走した上で危険であるが故に親切に通れませんよとコメントしたと推測できる。

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

ではどうして通れないのだろうか?バイクが通れないとはどのような状態を指すのだろうか?その真意を確かめたいのと同時にもし通過できたならば詳細な記録を留めWEB上に公開する事により現地へ行かずして誰もが納得できると思ったからだ。

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