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八井谷峠（１） ★★ |
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八井谷峠の取扱説明書 スキー場のメッカでもある近畿でも有数のリゾート地にそれは実在した。現在は但馬トンネルで一気に抜け、そこにかつて自動車も通行していたであろう旧道の峠道が存在していたなどとは微塵も感じさせない。しかしそこには確かに旧道である峠道が存在していた！そんな伝説の峠道にレジェンドハンターへなりが単独で挑む！
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 八井谷峠、聞き慣れない名の峠だ。関東を拠点に活動する僕にとって、この峠は全くの未知数で、どこからどう手を付けてよいのやらさっぱり見当もつかない。現時点で分かっている事は、峠の直下を国道９号線の長大トンネルが駆け抜け、その真上に頼りない小径がのらりくらりと通じている事だけだ。 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 但馬トンネルの開通は昭和４０年。となるとそれ以前は頭上にある鞍部を直に跨いでいたはず。その仮説を元に本調査は開始された。トンネルあるところに旧道あり、そのセオリーもってすれば、トンネル脇から始まるこの砂利道が旧道である可能性が高い。だがこの峠にそのセオリーが当て嵌まるか否かは些か微妙なんである。 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR というのも僕が旧道と睨んだその道筋は、のっけから砂利道なんである。しかも幅員が完全一車線とこれまた常軌を逸した規格となっていた。本当にこれが旧道なのか？僕は現在の国道９号線と似ても似つかぬ様相に、かなり動揺したのは言うまでもない。ただ間違いなく言える事は、この砂利道がトンネルの上を越しているという事だ。 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 地図を広げれば、トンネル上を細々と越す、頼りない小径が描かれており、現場での照合から、この砂利道以外に峠に至る道は見当たらない。つまりこの道がトンネル開通以前に使われていた道である可能性は高い。それが現状ではどんな劣悪な状況であってもだ。 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 但馬トンネル脇から細々と延びる山道は、一般的な未舗装林道の状態そのものであり、今日の国道９号線とはとても重なるものではない。常識的に考えればこれを旧道とするにはかなりの無理があり、この道に精通している者ほどナンセンスと切って捨てるだろう。但し踏査し終えるまでは何とも言えない。何故なら、国道９号線が砂利敷きのまま路線変更を受けた可能性があるからだ。 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR トンネル開通以前の鞍跨ぎの道が、比較対象とはならないくらいにとんでもなく狭く険しい道なんて、全国に５万とある。従って現場を精査する前から、ここを旧道でないと切り捨てるのは簡単だが、こればかりは行って己の目で確かめてみるまでは何とも言えない。僕は微かに残された四輪の轍跡を頼りに上を目指した。 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR この道は何者かに手よって管理され、今でも細々と使われている。大雑把ではあるが、車が通るのに何の支障もない状態に刈り払われている。下界から駆け上がる事僅か数分で、僕は念願の八井谷峠に到着した。鞍部の先にも尚続く轍跡に安心感を覚えた僕は、熊出没注意の看板もよそに、サミットでのんきに昼食をとった。この後の展開など何も考えずに・・・ 八井谷峠２へ進む |
