ドライブ&ツーリングのネタ帳

www.henari1.jp ORRの道路調査報告書 ODA ROAD RESEARCH

〜ツーリングマップルで訪ねる万の峠と億の道〜

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ROAD HAZARD【注意事項と危機管理】

当サイトで扱う道路についての御注意(管理人の十数年に亘る活動経験より)

道路は時間の経過と共に刻々と変化します。今日通行できたからといって明日通行できるとは限りません。管理人が通過した物件を報告書に起こした時点で、既に道路の賞味期限は切れていると思って頂いて間違いないです。雨後の林道等はたった1日の大雨で状況が一変してしまう事も珍しくありません。ですので報告書の内容や画像に見る状況等を鵜呑みにせず、むしろ状況は劇的に変化(下方)していると思うくらいが丁度良いと思います。

当サイトの報告書はユニークな表現描写で閲覧者の皆様に楽しんで頂く事を第一目的としております。従って現地へ赴き現場に足を踏み入れる行為を推奨するものではありません。また報告書の中ではあたかも管理人が楽しんでいるように見えますが、これは構成上意図的におもしろおかしく描写しているのであり、額面通り受け止め安易に現場へ足を踏み入れた場合、最悪取り返しのつかない事態も想定されますので、できれば報告書内で完結して頂く事を強く推奨致します。

報告書で紹介する道路は初級編から上級編まで一通り網羅してありますが、例えファミリーカーでも通行可能な道路であっても落石、落盤、崖崩れ、土砂崩れ等によりどれも簡単に逝く事ができます。たまに林道内でのんきにキャンプしている人を見かけますが狂気の沙汰です。野犬、熊、マムシ、スズメバチと何でもござれ。近年では手に負えなくなり野生に放たれた凶暴な外来生物等も加わり、ORRで紹介するような道路は想像以上の劣悪環境と思って間違いありません。

管理されている道路とは言え林道(砂利道)の多くは一般車両の通行を考慮していない場合が多く、突然の天候悪化等により簡単に崩れます。ましてや管理されていない旧道や廃道となれば全くの自己責任となり、また危険因子も現道の比ではなくそれ相応の覚悟が必要です。近年登山ブームの影響か整備された低山でも遭難が相次いで報告されています。現在管理されていない旧廃道の探索に、山歩き程度の認識で出掛けるのは無謀以外の何者でもありません。

旧廃道の探索リスクは距離及び滞在時間に比例します。登山道と違い第三者の侵入が極めて稀な道路の途中でひとたび有事が発生した際は全てを一人で解決せねばなりません。場合によっては探索中に片方の足首を捻挫しただけでも生命に危険が及ぶ可能性があります。それ以上の怪我や単独行、携帯電話の電波が届かない等のリスク要因が重なればどうなるかは想像が付くと思います。崖から転落して一命を取り留めたとしても、手足のどれか一本でも骨折していれば崖をよじ登る事さえ叶わない事だってあるのです。

管理人が報告書で完結して頂く事を強く推奨しているのは、これまで林道内で実際に多くの事故現場を目した事、廃道内において転倒した際の捻挫により生還が危ぶまれた事、実際に人里から30km以上も離れた廃道内に閉じ込められた経験、廃道内で戻るべき道を見失い遭難しかけた事、林道から滑落し下半身不随にて車椅子生活を余儀なくされた知人からのメッセージ、林道内でヒグマとはちあった経験、廃隧道内での酸欠のリスク、それらと旧廃隧道の突破という自己満足(達成感、昂揚感)を天秤にかけた場合とても割に合う趣味ではないからです。

リスク要因に対する十分な装備と心構え、それにイザという時の覚悟があるならば引き止めはしませんが、もしあなたに失うもの(財産、彼女、妻子)があるならば、管理された一般道を走るのが正しい生き方です。そして当サイトを読み物として御利用頂くか、ルート上から除外する目的であるならば大いに歓迎です。世の中には管理されている優れた旧道(例:天城越え)や旧隧道(例:青の洞門)が多数存在します。藪漕ぎ命という私のような特殊な人間は別にして、一般の方があえて無用なリスクを負う必要はないのです。

廃道のはの字も知らない無垢な少年や勢いだけで突っ走ってしまう未来ある青年等にリスクを背負わせないという私のささやかな意思表示としてORRの報告書ではあえて地図の掲載(要望は多いですが)は控えさせて頂いております。国土地理院の担当者様に当サイトを精査して頂き公開可との了承を既に得ております(歴史の道踏査報告書での公開は前向きに検討中)が、近隣住民への配慮(招かれざる客の誘発防止)、トンネル等の道路遺構への落書き防止、その他地図公開に起因するトラブルの防止という観点からも今の所地図掲載の予定はありません。尤もその最たる理由は以下に列挙します危険因子にありますので下記を必ず御一読下さい。

八久和林道

これは山形県は湯殿山の近くを走る強烈廃道の八久和林道での一コマです。

久和ダムより滑落すれば即死の深い谷を左手に見ながら断崖の狭路、それも瓦礫の山を幾度も乗り越えるという難易度の高いアドベンチャーロードです。

懸けで紅葉橋まで辿り着くも当時は月山ダム工事の真っ最中であり、鉄パイプによる頑丈なゲートの前に成す術は無く、泣く泣くリバースするという苦い経験を強いられました。

道だけだからと勢いで突っ込んでみた所まではいいものの、帰りは失望感から一気にヤル気は失せ、辿って来た完全廃道を振り返り正直生きた心地がしませんでした。

紅葉橋への往復で精魂尽き果てたのは言うまでもありません。

大辻山林道

これは富山県の大辻山林道を走行中に体験した一コマです。

こうした崩壊現場をいくつも渡り歩いてきてますが、撮影しようと単車を崩壊現場の中心に配置し、少々離れた安全な位置まで下がった途端、二次崩落が発生した時の様子です。

落石が単車にヒットする事は無かったのですが、巨石が音を立てて滑り落ちて来た時にはあまりの恐怖に直立不動で全く身動きが取れませんでした。

恐らく出来立てホヤホヤの崩壊現場だったのでしょう。単車を回収しに行くのも恐る恐るで、心臓が口から飛び出しそうな勢いであったのは言うまでもありません。

普通の林道でもいつ何があるか分からないという教訓です。

六厩川沿いの廃林道

これは岐阜県高山市の六厩橋付近を探索中、突然の集中豪雨に見舞われ、川は瞬く間に増水し土砂崩れが発生、避暑に来ていたランドクルーザー及びワゴン車の二台が、廃道内に閉じ込められて間もない所に、我々の一行が偶然遭遇した時の様子です。

六厩橋の前後は四輪での突破が不可能な完全廃道で、国道へ通じる唯一の川沿いの道に、大規模な土砂崩れが発生し、全く身動きがとれなくなり、子連れの二家族はパニック状態に陥っていました。

普段はほとんど流れの無い河川が一瞬にして激流と化し、道路を呑み込まんとする勢いで荒れ狂う上、撮影している瞬間にも小石がポロポロと崩れ落ち、一分一秒を争う緊迫した状況下では、四輪での脱出を断念し、安全な場所へ避難するのが関の山でした。

因みに30分前までは小春日和の様相を呈していました。山の天気は変わり易いという教訓です。

お約束【重要】

当サイトの情報の起因によるいかなる不利益、損害、事故等が発生しても当サイトは一切責任を負いません。

それでもあなたは逝かれますか?

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