ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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権兵衛峠(1)

★★★

 

権兵衛峠の前説

国道361号線の権兵衛トンネルの開通により、茅野−高遠−伊那−木曽福島の“さだ馬刺し”ルートが遂に日の目を見た。2つの峠を含む分断された国道が、新規格ルートで完全に結ばれたのだ。権兵衛の呪いという呪縛から解き鼻垂れた酷道の今を訪ねた。

 

権兵衛峠1

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人生で初めて酷な道、即ち酷道という存在を知り身を持って体感したのが紛れも無いここ権兵衛街道である。以来少なく見積もっても数十往復している道だが、とうとう旧道になってしまった現在までトラウマとなり、嫌いな道No1の座に輝き続けた権兵衛街道R361。この道は非常に複雑な道であり一筋縄ではいかない。

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木曽福島−伊那間に姥神峠、権兵衛峠と二つの峠が立ちはだかる。権兵衛峠区間は林道を改良し国道として車が通れる道なのに対し姥神峠は車道として開通しておらず、長らく点線国道のままであった。権兵衛峠に至るにはR19新鳥居トンネル前を起点とする長野県道493姥神奈良井線を通る事を余儀なくされた。

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つまり姥神峠で分断されていたR361を県道493がサポートしていた訳である。R19から県道493を進むと戸沢が奈良井川に合流した箇所に小さな橋があり、そこが県道の終点であり国道の起点である。そこからが地獄の始まりである。長い長い1.5車線の酷道が待ち構えている。この箇所も大きく変貌を遂げている事だろう。

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権兵衛トンネル工事が急ピッチで進められている工事現場である。近年姥神峠にトンネルが開通しR361は全通したかに見えた。だがしかし複雑怪奇なR361は西箕輪でまたまた3桁県道に吸収され宙に浮いた形のままであった。確かに木曽福島方面から姥神トンネルを抜けると若干楽にはなった。

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しかし塩尻方面からは依然として県道493の使い勝手が良く早期完成してほしかったのは権兵衛トンネルの方であった。ごく一部2車線の区間もあるがほぼ1.5車線以下で距離も長く夜間走行時は苦行としか思えない。初めて通過した時が急いでいる時の夜間走行であった事もトラウマになった要因でもあるが。

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それでも権兵衛峠まではまだ許せる。1.5車線路とは言え何とか普通車同士も離合可能な箇所も多いしヘアピンが数箇所あるだけでその他は見通しも悪くない区間が続く。良く晴れた日で時間に余裕がある行程ならばドライブコースになりうるのかも知れません。ただ通過する為だけに利用するには全く利用価値はありません。

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所々に配置されたおにぎりがここは国道ですと訴えかけている。旧道化するとほとんどは外されてしまうが果たして残るのだろうか?大分標高を上げ間もなく権兵衛峠に到着です。

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