ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

トップ>旧道電撃ネットワーク>甲信越>山梨>雛鶴峠

雛鶴峠

 

雛鶴峠の取扱説明書

雛鶴峠はこの県道最大の難所であったが現在は新トンネルの完成で峠越えをしているという感覚はまるでない。しかし旧道はカーブの連続で狭く険しい山道でそれなりに厳しい峠越えであったようだ。峠は隧道で越えているが現在は封鎖され通り抜ける事は出来ない。旧道を取り囲む松林が街道を彷彿とさせ、それがとても印象に残っている。

 

雛鶴峠

道路遺構の調査発掘専門サイト:ORRの道路調査報告書

僕は残念ながらこの峠の現役時代を知らない。旧道がまだ現役だった頃、甲州街道は幾度となく通ってはいたが、この県道を利用する事はなかった。雛鶴峠は山梨の林道を探索し東京への帰路渋滞を避ける為に利用したのが最初で、以後何度もこの道を通っているがいつも意識する事なく僕は新雛鶴トンネルで峠を越えていた。新トンネルは雛鶴峠を全く

雛鶴峠

空前のスケールで贈る道路大全:ORRの道路調査報告書

意識させる事なく僕を通し、難所とは無縁であった。チャリだったら現道でもそれなりの勾配に峠を感じられるのかも知れないが、バイクでは特に意識するレベルではない。ある日ふと地図を眺めていてそれまで単なるトンネルがあるという認識しかなかった地点が峠越えであった事を知る。地図にはしっかりと旧道が描かれており、峠は隧道で越えている事を

雛鶴峠

お探しの道路がきっと見つかる:ORRの道路調査報告書

遅ればせながら知った。越えられるのか?市販の地図に描かれているとあらば現在でも越えられる可能性は大いに有り得る。僕は早速現地へ飛んだ。東京では珍しくドカ雪が降った後だったが、日中の暖かな陽射しでそのほとんどが融けてしまい、雛鶴峠に至る道中は何日か前にドカ雪が降った事など嘘のように痕跡は消え去っていた。しかし旧道への入口を

雛鶴峠

羅針盤、それは地図とカーナビとORRの道路調査報告書

発見しいよいよ初めての雛鶴峠だと意気込み突っ込んでいくとすぐに路面はアイスバーンとなりやがて白銀の世界となり路面は白一色に支配された。それでも尚僕は前進を諦めなかった。わざわざこの峠の為に東京からはるばるやってきたのだ。おめおめと引き下がる訳にはゆかない。荷物も無いに等しく、庭みたいな場所で多少の無茶も全く問題ではなかった。

雛鶴峠

www.henari1.jp ORRの道路調査報告書

最も日本中で無茶しているくらいだから近場のラッセル走行くらいは朝飯前であった。旧道がどうこうと言うよりも雪との闘いであった。その果てに僕が見たものは白銀の世界にぽっかりと開く小さな穴であった。残念な事にしっかりとゲートで閉じられ僕は撤退を余技なくされた。閉ざされた雛鶴隧道を背に一路リターンラッセルにて大汗をかきかき現道へと復帰した。

雛鶴峠

ヘナリワンドットジェイピー ORRの道路調査報告書

新雛鶴トンネルを抜け逆側からのアプローチを試みる。幸いどちらも分岐にゲートが設置されておらず峠までは達せられ、それだけでも良しとせねばなるまい。またラッセル走行を覚悟したが日当りがいいのだろう、こちら側は雪が完全に融けていた。1.5車線の旧道は小刻みにカーブを繰り返し高度を上げていくが見通しは悪い。普通車同士の離合はほとんどの箇所で

雛鶴峠

ビストロORR(日刊ORRへの御案内)

可能であるが2車線の快適な現道に比べたらやはり難所と言わざるを得ない。道中には道路遺構も残っておらず、ここが県道であった事を指し示す物が何も残っていないのは残念であった。突如現れる広場とその奥に口を開ける隧道の姿が印象的だ。隧道が封鎖されている以上雛鶴峠を目指す者もなく今では木材伐採などで細々と旧道は使われているようだ。

トップサイトナビゲーター管理人について感想・お問い合わせ