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鹿路越(1) ★★★★ |
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鹿路越の前説 紀伊山地の霊場と参詣道の北の玄関口として世界遺産に登録され、桜を筆頭とする花の名所としても全国にその名を轟かせる吉野山と桜井を結ぶ奈良県道３７号桜井吉野線。ほぼ同区間を芋ヶ峠越えの県道１５号桜井明日香吉野線が並走しているが、石舞台古墳などの古代遺跡群を繋ぐ観光色の強い県道１５号線がほとんど往年の姿を留めるのとは対照的に、物資運搬やスピーディーな移動を要求されてきた歴史があるのか、県道３７号線は新旧供にトンネルにて通され、どうもビジネス色が勝っているような気がしてならない。近年２５００ｍに達しようかという長大トンネルが突かれ、ますます利便性が高まった鹿路越。役目を終えた旧道で、僕は一昔前のビジネスロードを見た。
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR トラック街道かと思うほど大型車の通行が激しい国道１６５号線の桜井駅付近のＴ字路より当路線は始まる。ひとたび県道に入ると閑静な住宅街を抜けると、すぐに田畑が広がる田舎らしい風景に。 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 田舎の山村には場違いな近代的且つ巨大な交差点が出現し、そこには現代交通において文句無しの立派な規格のトンネルが大きく口を開ける。重箱の隅を突けば、歩行者用通路にやや難点が。 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 交差点より旧道へと舵を切れば、そこは瞬く間に静寂が支配する絵画の世界が広がる。沿道に人家はいくつか見られるが、静寂を打ち破るアクションは何一つ起こらず、僕だけが場違いな異物のよう。 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR ２４６６ｍの長大トンネルによって利便性が大幅に向上したにも関わらず、現道を走る車両の数は意外なほど少なく、時折商用車と自家用車が前後して通過して行く程度で、旧道は言わずもがな。 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 稜線が手の届きそうな位置まで快適な二車線路が続く。充分な幅員と緩い勾配は、大型車でも通行に支障は無い。やはり峠の隧道がネックか。これ以上登坂する気配の無い旧道と頭上のＶ字。 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 急激に左へとカーブを描く掘割の右壁面には石垣の姿が。この時点で古臭い隧道のポータルを連想させるが、更に上流へと駆け上がる一車線の旧旧道らしい香ばしいコンクリ道に目が奪われる。 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR カーブの先にはお約束通り鹿路隧道が口を開けていた。市販の地図には記載の無い旧旧道の存在が僕を大いに翻弄させた。旧道が先か旧旧道が先か。あなたならどっち？ 鹿路越２へ進む |
