ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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野福峠

★★

 

野福峠の取扱説明書

19923月野福トンネルが開通し野福峠越えルートは旧道と化した。峠は隧道にて越える。峠を境に内陸部側は1.5車線をキープし対向車も交わせるが、海側が完全1車線の離合不能な極狭道で県道とは名ばかりであるが、峠を抜けた際の法華津湾は一見の価値があり、

 

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

法華津峠と隣接しその名を知りつつもなかなか訪れるチャンスに恵まれなかった野福峠であるが、四国が誇る怪しい探検隊ことほっか巻き探検隊のご好意により、すんなり野福峠に立つ事ができた。案内して頂いたお二方には感謝したい。当日の天候は雨でそれも結構激しく降っていた。本来は取材目的に来た訳だが防水機能のないデジカメでは余りにも危険な

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雨量につき仕方なく撮影は断念し視察と相成り、後日改めて再取材する事となった。街外れで国道と分離し、国道は法華津峠で、県道は野福峠で同じ山脈の距離を隔てた場所を二つの峠が越えている。国道は峰越えで県道は隧道によって越えている。勿論野福峠には更に前身となる完全な人道の遍路道があり、現在は遊歩道として整備されている。

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野福峠に初めて自動車の通行を許したのが俵津隧道によるこの旧道で、それまでは人道しかなく、道路としては初代、人道を含めると現道の野福トンネルを含めて親子三代の峠道である。峠の途中からは奥池林道が派生しており、林道を上り詰めると法華津峠から連なる峰に立つ事が出来る。峰からは左右に林道が延びていて、どちらも抜け切る事が可能だ。

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また峰上の林道途中に昔の野福峠があり、遊歩道として整備され一部は林道と重なっているが、昔の遍路道を兼ねた部分は別に存在し、道筋は今にも消えかけそうになりつつもダブルトラックが続いていて、不気味なボットン便所を境に完全に道は途絶え、その先は遊歩道となって細々と続き、俵津隧道坑口手前に抜けているようだ。峰上の野福峠にも

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俵津隧道坑口前にも案内板が設置されていて今でも極僅かながら人の往来はあるようだ。しかし俵津隧道前後は正規の駐車場はおろか駐車スペースも無く、隧道手前で何とか普通車同士が離合出来る程度で、この峠道に余裕など全くない。内陸側は1.5車線あるので見通しの良くないカーブが続くも対向車を交わす事は可能で、それなりにたいした苦労もせず

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俵津隧道に到達できるが、問題は海側である。隧道を抜けると目の前に法華津湾が広がりそれは絶景だ。しかしそこから絶叫コースが始まるのだ。離合不能な完全1車線路が続き、もし車同士がはちあったら、いったいどこまでバックしなければならないのか気が遠くなるような距離で、意識も遠のいて逝きそうだ。正直単車と普通車のすれ違いでも

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難儀を極めるような極狭道で、四国らしい道と言えばそれまでだが、現在の快適な2車線路の現道からは想像絶するアドベンチャーコースで昔の人の苦労が偲ばれる。現役時代はどうやって処理していたのか理解不能な激狭道も眼下には絶景が広がり絶叫と絶景が入り混じる何とも不思議な感覚で痛いけど気持ちいい、イタギモルートである野福峠であった。

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