ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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三瓶峠

 

三瓶峠の取扱説明書

新三瓶トンネルの開通が198811月だからこの県道が旧道化してから結構な時が流れている。現在峠越えの半分は一般県道に格下げされ管理されるも残りの半分は一般道となっている。旧道とは言え今でも普通に利用されていて管理も行き届いている。峠は隧道で越えていてそれを境に景色は一変する。また廃屋となった茶屋跡も峠らしさを演出しているが、旧道としての魅力には欠ける。勿論それは三瓶峠の象徴である三瓶隧道の存在があまりにも大き過ぎるからに他ならない。

 

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

愛媛が誇るイケイケ調査隊であるほっか巻き探検隊に参加させて頂き、愛媛では随分楽な調査が遂行できた。ここ三瓶峠も氏により案内して頂いた物件のひとつだ。現道との分岐は坑門直前にあり分かり易い。旧道とは言っても現役の県道で主要県道から一般県道へ格下げされ現在も現役バリバリの県道である。旧道へ突っ込むと1.5車線の狭い山道となる。

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林道で言うトラバース区間が続き、幅員が広いのでそれ程苦痛には感じないが、見通しが悪いのは間違いない。普通車同士の離合はなんとかこなせる程度の幅員は確保して勾配の緩い坂道は延々と蛇行を繰り返す。ピッチの狭い杉林に覆われ間伐もされていない事から鬱蒼とした森という感じの状況ではあるが、路面分だけはきっちりと日の光が差し込み暗いという

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感じではない。但し木々の隙間から遠くを見通せる訳でもないので景観には全く恵まれない現県道である。やがて斜めT字路に突き当たり、現県道は右へと曲がっていく。左がターゲットの三瓶隧道で位置的には三瓶隧道から直進が県道という事になる。T字路を左折すればそこからが何の指定も受けていない本格的な旧道の始まりだ。T字路には制限標識と一緒に

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腐りかけた白看が設置されているが、かなり近付かないと判読できない状態にまで陥っている。風雪に耐え、今尚朽ち果てずにいるだけマシか。そこには三瓶トンネルと書かれている二段目に標高が記されていた。市販の地図を一通り調べてみたがどれも三瓶峠という表記はされていなかった。しかし標高が記されている以上ここが峠なのであろう。現にここまで

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えっちらこっちら上ってきているのだから峠には違いない。但し分水領を越えている訳ではないので名無しの峠という事になるのだろうか。ORRでは便宜上ここを三瓶峠とした。そして三瓶隧道を抜けると視界が開けそれまでの鬱蒼とした状況とは一変する。実はここが峠であると断定したもうひとつの理由が隧道を抜けた直後にある茶屋の存在だ。背後に見えるのは

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堂所山ではないかと思われる。峠に茶屋は付き物だ。昔ながらの茶屋という訳ではなく造りからして戦後のものであろう。ここが現役の時代はそれなりに交通量もあり、客もいたのだろう。この茶屋がどれくらいまで営業していたのかは定かでないが新三瓶トンネルが開通した198811月を持って廃止したのか、それともしばらくは営業を続けたのか、

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はたまたもっと早くから撤退したのかそれは分からない。しかし何故ともしびなのだろう。勿論オーナーが何等かの理由で付けたのだろうが、老舗のラブホみたいだ。もうちょっといいネーミングはなかったのだろうか?もっと爽やかな山岳的なイメージの名称とか思い付かなかったのだろうか?僕がオーナーだったら間違いなくこう付けるね。つぐない

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