ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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舟子峠(2)

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舟子峠の前説

初通過から早10年が経とうとしている舟子峠の現状はいったいどうなっているのだろうか。会津と北関東を結ぶ旧街道の現状を緊急リポートする。

 

舟子峠2

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茶屋跡まで来ると視界は随分開ける。それでも対岸が見渡せるとかいう事がないのは対岸に面している山の裏に回り込むようにこの道が開削されたからである。そしてこの茶屋跡のそばにこの道の正式名称が掲げてあった。宇都宮街道。この道は間違いなく旧街道である。その下に松川新道と書かれている事から過去の街道遍歴のどこかで編入されたのであろう。

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詳細は専門家にお任せするとして、茶屋跡からすぐストレートに切り通されたこの箇所が舟子峠である。実際より5m程低く開削されており峠そのものは完全1車線の狭い幅員である。ここ宇都宮街道が一番華やかだった時代は定かでないが少なくとも現状から自動車が通行する事は想定されておらず道中離合箇所は全くといっていい程存在しない。

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舟子峠を過ぎると状況は一変していた。真新しい鉄塔が設置されていたのだ。旧街道の雰囲気ブチ壊しだが舟子峠そのものはいじられる事なく現状を維持していた事は不幸中の幸いであった。しかしドサクサに紛れて舟子峠を拡幅整備しないとも限らずしばらく監視が必要だ。

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舟子峠から見渡せる素晴らしい景色はほとんど変わる事はなかった。眼下に阿賀野川、対岸の国道や集落などが見えここからの眺めは、いつ来ても絶叫したくなるほど素晴らしい。

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昔の人々も同じ様にここからの景色を眺め絶叫し峠の茶屋で一番搾りやスーパードライで喉を潤したに違いありません。現在の国道は阿賀野川沿いを多くの橋やトンネルで繋ぎ快適に通していますが、そのような技術のない当時は阿賀野川の氾濫を回避する意味もあってかわざわざこのような高い場所に道を造ったのでしょう。

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舟子峠からの下りは鉄塔建設に伴う工事車両の通行を確保する為拡幅し路面は踏み固められていました。この状態が一時的なものなのかどうかは分かりませんが工事完了後はそのままにしておいて欲しいものです。

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ドサクサに紛れての舗装化が最悪なパターンでそれだけは勘弁してほしいものですが鉄塔が建ってしまった以上定期的にメンテするはずでそれを言い訳に舟子峠までの舗装化は充分に考えられます。今は全線舗装化されない事を祈るしかないようです。

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