ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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割山峠

 

割山峠の前説

割山峠は非常になだらかな丘を越えるといった峠で厳しさとは無縁だ。幅員も全線に渡りほぼ2車線を確保していて現在でも充分に耐え得る状態にあり、割山トンネルが何等かの事情で通行止となった際は十分その代役を果たせるだろう。

 

割山峠

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割山トンネルへと続く現道からいかにも旧道の入口と思われる大幅な線形改良が施された分岐に差し掛かる。現在は本線となっている道はその昔主要県道の割山峠よりも狭く厳しい県道250号下川内竜田停車場線が前身で、恐らくかなり後年まで砂利道で峠越えをしていたものと思われる。今にも崩れそうな土質の1.5車線路で九十九俺にて高度を上げ、峠を越える様はこれから見る主要県道の割山峠とは比較にならない厳しい道程である。

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二つの県道の交通量は比にならず圧倒的に主要県道の割山峠の方が多い。現道は福島県道250号下川内竜田停車場線の割山峠直下をトンネルにより通され、幅員も2車線に拡幅され完全に主権を主要県道が握り、厳しい割山峠区間だけが一般県道の残骸として今でも残っている。勿論ヘキサなどの道路遺構は皆無であくまで推論ではあるが次回取材時は現地で証言を得て確定としたい。

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センターラインは引かれていないが幅員は完全な2車線を確保している割山峠の姿は意外であった。てっきり1.5車線の狭い区間と離合可能な広い区間が混在する多少なりとも神経を使う峠越えかと想像していたのだが、これがどうして完全なる2車線で全線に渡って大型車同士の離合も楽勝な実に快適な峠越えに思わず拍子抜けしてしまった。

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しかも割山峠は九十九俺や急勾配とも無縁でトンネルの必要性が全く感じられず現道にて充分対応できるし、割山峠のどこに問題があるのかさっぱり理解出来ない。割山トンネルが開通したのが19961月だから比較的最近の事で割山トンネル造るより隣接する国道の酷道部を改良した方がよっぽど効果があると思われるのだが費用対効果で言えば使い勝手の悪い国道よりも利用頻度の高い県道という事なのだろうか?

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現道は福島県道250号下川内竜田停車場線の一部を利用していて、そちらにはほとんど民家が見当たらない。それに対し割山峠沿道には複数の民家が点在し神社なんかもあり、それなりに集落を形成していて主要県道らしさがチラホラ垣間見られる。

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峠は切り通しではなく非常になだらかな丘を越えるという表現が最も適切で、峠らしさをあまり感じられず、えっ?これ峠なのといったファジー感覚にて越えて行く。割山峠を越え川沿いのちょっとした渓谷っぽい場所まで来ると民家はほとんどなくなり再び現道に合流するまでは人気は感じない。

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割山峠はトンネルが完成する遂最近まで現役で民家も沿道に多い事から今でもそれなりに交通量があり、地元民はごく普通に利用しているようだ。因みに割山峠旧道にはバス停があり、どうやらバスは現在でも旧道を利用しているらしい。最も割山峠は旧道らしさがほとんどなく、現道状態であるからバスが来たところで全く驚くには値しないし興味もない。あっバスだ、えっどこどこ?

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