ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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上芭露志撫子間道路(志露峠)

★★

 

上芭露志撫子間道路(志露峠)の取扱説明書

市販の地図には志露峠とだけ記されるこの砂利道も林道ではなく生活道路であって、その正式名称を上芭露志撫子間道路と言う。何とも長ったらしい名称だが地元民の誰一人この道の正式名称を答えられる者はいないだろう。

 

上芭露志撫子間道路(志露峠)1/ORR

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サロマ湖から内陸部へ向かう2車線の舗装路が、いずれ途切れるであろう事は地図上から判断がついてはいたのだが、思いもよらない状況に少々戸惑ってしまった。2車線の快適な舗装路が何の前触れもなく突如終了してしまい、その先はどの方向も砂利道となってしまう。それだけではない。舗装が途切れる寸前には少々分かり辛い分岐ではあるのだが

上芭露志撫子間道路(志露峠)2/ORR

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丸輪の沢林道という砂利道が派生していてこの林道は後に峠越えにて抜けている事が判明するのだが、まだこの時点では未確認であった。舗装が途切れそのまま直進する砂利道は東芭露林道でこれまた分岐がいくつかあるのだが、うまく轍を見分ける事が出来れば抜ける事が可能な林道だ。そして直進ではなく右へ直登する砂利道が志露峠を越える

上芭露志撫子間道路(志露峠)3/ORR

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上芭露志撫子間道路だ。何て長ったらしい名称なんだろう。恐らく地元の人に道を尋ねる場合上芭露志撫子間道路って知りませんか?と聞いたら十中八九そんな道知らねーなーと返されるだろう。僕の住む街には環状7号線通称カンナナと呼ばれる大動脈があるのだが、もしこの道の正式名称である都道318号線で尋ねられたとしても、さあ?としか答え様がない。

上芭露志撫子間道路(志露峠)4/ORR

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やはり地元の人が普段使う名称は何かを考えて尋ねると期待する返答が得られる可能性は高い。この砂利道の正式名称は上芭露志撫子間道路であるが恐らくこの名称がまかり通ってはいないだろう。幸いこの道には峠名が付されており、その名を志露峠という。市販の地図にも掲載されているので志露峠を越える道という尋ね方の方が無難かも知れない。

上芭露志撫子間道路(志露峠)5/ORR

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勿論教えて頂いたら一言お礼を申さねばならない。ありがとうございました。でもいいのだが、たいがい地元の地理に詳しそうな目上の方に尋ねると思うので、やはり尊敬語か謙譲語でアイルビーバッグ!と言った方が無難だ。勾配のきつい登りで一気に峠へ辿り着くと、志露峠は想像とは全く違う姿で幅員が3車線もある巨大なコーナーであった。

上芭露志撫子間道路(志露峠)6/ORR

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幅員の狭い浅い切り通しという読みであったのだが大ハズレであった。峠だけは大型車同士の離合も楽にこなす程で車線以外にも駐車スペースが別に用意されていて峠での休憩には事欠かないが、何しろこの道はショートダートであっと言う間に峠越えしてしまう程あっさりとした道なのだ。路面はしっかり踏み固められた上に薄く撒かれた砂利の

上芭露志撫子間道路(志露峠)7/ORR

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極上フラットダートで幅員は1.5車線あり対向車も余裕で交わす事が出来る。また地図で見るよりも比較的穏やかな道程でヘアピンコーナーなどはなく緩やかなコーナーの連続で見通しは悪くない。路面には無数の轍が刻まれておりこの道が林道ではなく生活道路である事がよく分かる。取材中もおばちゃんがマイカーで普通に峠越えしていたのだから間違いない。

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