ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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風徳林道

 

風徳林道の取扱説明書

風徳林道は道道120号美深中頓別線旧道の峠付近から派生する唯一の抜け林道で、使い勝手は良いのだが道そのものには特筆すべき点はない。ショートダートながらそこそこ需要はあるようで不思議ではあったのだが、その理由は意外な所にあった。

 

風徳林道1/ORR

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道道120号美深中頓別線の旧道の町界を越えた先に派生する唯一の抜け林道がある。それが風徳林道である。分岐には林道名称を示すものは一切存在しておらず、またこの道が行き止まりなのか、もし抜けているならばいったいどこへ抜けているのかなどの情報は何も与えられない事で進入へ二の足を踏む人も少なくないだろう。黄色い鉄製のしっかりとした

風徳林道2/ORR

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ゲートが設置されている事も躊躇してしまう要因である。もっとも幾度となく通過してきたが、このゲートが閉じているシーンをこれまで一度たりとも見た事がないのだ。よって有名無実なゲートである可能性は高く常時オープンなのではないだろうか。もっとも自然災害時などは閉じられると思うが通常はオープンなのだと思う。好奇心旺盛な人や時間に余裕のある

風徳林道3/ORR

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人は進入した経験があるのではないだろうか?僕も初めて道道120美深中頓別線の旧道を正確にトレースしようとしたにも拘らず黄色いゲートから延びる魅惑の林道に負け、旧道は後回しとなり風徳林道を優先したくちだ。最近刻まれたようなはっきりとした轍は確認できないのだが一定の交通量がある事を想像させるべく、ダブルトラックが遥か先まで続き

風徳林道4/ORR

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枝道や支線の類ではない事を予感させた。それは進めば進む程確信に満ちてくる。年に一度というレベルではなく年に数回は除草されているようで、前進を拒むものは何一つないばかりか遥か先まで見通せるように幅員以上に余裕を持った刈り込みが成され、いつ何時対向車が現れても充分対処可能な状態で、その事もこの林道が定期的に使われているのではないかと

風徳林道5/ORR

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思わせるには充分な証拠となった。そしていよいよこの林道がただものではない事を証明する完璧な物証と遭遇する。それまで人工物が一切設置されていなかったところに突如ガードレールとコンクリの橋が出現した。川か?下を覗き込んだ。コンクリの塊が見えた。いったいそれが何なのかはその時知る由もなかった。それが日の目を見る事なく永遠の眠りに付いた

風徳林道6/ORR

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廃線の跡であった。後にそれは列車が一度も走る事なく工事が中止された未成線であり、美幸線という路線名であった事を知る。盛り土の表層は粒の荒い石が敷き詰められ、レールこそ無いが明らかな線路であった。美幸線から風徳林道を見る。本来なら車窓からこのような風景が見えていたはずだがそれは二度と叶わぬ夢と化した。これで風徳林道が道道120の旧道に

風徳林道7/ORR

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接続している派生林道という事ではなく、独立したひとつの意味ある道である事が分かった。風徳林道には道路オタクだけではなく鉄っちゃんが多数訪れている。勿論それらとは関係なく林業関係者や山菜採りなど多種多様な人種が入山しており風徳林道はそれなりの市民権を得ている林道である事が分かった。だからゲートも常時オープンだったのだ。

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