ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

トップ>林道電撃ネットワーク>北海道(道南)>後志支庁>賀老高原通林道

賀老高原通林道

 

賀老高原通林道の取扱説明書

当初あっさり通過できるものと思っていた賀老高原通林道だが意外と苦戦を強いられた。路面状況というよりは未知なる距離との闘いで精神的部分での消耗戦で疲れ果て、再び賀老林道へ抜けた時にはすっかり脱力しその場でへたりこんでしまった。

 

賀老高原通林道1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

賀老高原から国道へ向けて下る事数km、賀老高原と千走川温泉の丁度中間地点に賀老高原通林道の入口がある。舗装化されている賀老林道との分岐はY字状になっていて見落とす事はない。賀老高原通林道の標柱まで備わっていて地図上からも国道にある道の駅よってけ島牧と千走川温泉の中間地点へ抜けている事は予め確認しているが、果たして通り抜けは

賀老高原通林道2/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

可能なのだろうか?事前情報は得ていないし初通過である為全く未知なる林道に期待は高まる。早速進入するとすぐにこの有様だ。路面は割としっかりしている。但し両側から迫る植物の密度は濃くいつ何時突然フライングベアが現れてもおかしくはない非常に危険な状態だ。この界隈に精通している者なら分かるだろうが、この一帯は道路が通されては

賀老高原通林道3/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

いるものの、まだまだ未開の地で原生林がそのまま残っている。北海道の風景を見て原生林と思ってしまう方も多いと思われるが想像以上に開発の手は入っており、見ている風景の大半は人口樹林がほとんどで原生林というのは極一部にしか残っていないのが現状だ。因みにここ賀老高原一帯は日本一のブナの原生林で、それを目的に訪れる方も多い。

賀老高原通林道4/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

その真っ只中を行く賀老高原通林道は木材伐採ではなく山の管理を目的に通された林道なのだろう、未舗装路は当たり前で除草される事はなく関係車両が車体を擦り捲りで何とか通過できる状態ではあるが、一般車両にとっては厳しい行程である。激藪区間を抜けると明らかに最近の通行跡が窺える三叉路に出た。これが九助林道である事を後に知る事となる。

賀老高原通林道5/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

三叉路から少しだけ安心できた区間もやがて元の厳しい状況に戻ってしまう。背丈以上の植物に拒まれ周囲の山々が見渡せず現在位置の把握さえままならず、また数十m先しか見えない区間や、大雨の時に洗い流された路面も補修される事なく放置された状態はイレギュラーなどではなく老高原通林道の本来の姿であり一般車両の進入などまるで

賀老高原通林道6/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

考慮されていない山男専用路線でありこの状態がデフォルトなのだ。それでも三叉路まではまだ良かった。時折1500m級の狩場山を筆頭とする東狩場山やフモンナイ岳といった巨峰により自分が進むべき方向が正しいのか、どの辺りに位置しているのかおおよその判断はついたのだが三叉路から先は長い下りとなり山塊の懐深く潜り込んでしまってからは

賀老高原通林道7/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

いかんせん不安が付き纏う。ご存知北海道の地図は本州と縮尺が違う為本州の距離感覚で林道へ入ってしまうとトンンデモナイ目に遭う。ここ賀老高原通林道も地図上からは短く感じるも進入してから脱出するまで豪い長く感じ計測距離からして立派なロングダートである訳だが縮尺マジックには充分注意する必要がある。再び賀老林道へ合流し終点を迎える。

トップサイトナビゲーター管理人について感想・お問い合わせ