ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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山院林道(3)

★★★★

 

山院林道の取扱説明書

良質な未舗装林道や舗装化を逃れた県道などが混在する砂利道天国に、また新たな極上のロングダートが誕生した。開設して数年は経っているが、市販の地図にもほとんどその存在が記されていない山院林道の全容をここに明かそう。恐らく来年以降は一躍メジャー林道の仲間入りが確実な山院林道。今回はORR初の試みとして当路線開設当初の姿と現在とをミックスしてみた。果たしてそれが吉とでるか凶と出るか。

 

山院林道

道路遺構の調査発掘専門サイト:ORRの道路調査報告書

その前後がロングダートにあって最奥部に位置する峠のみが、近代的かつ高機能なトンネルというのは一種異様な姿に映る。路面がアスファルトであれば特に気にするほどの事でもないのだが、ダートと超近代的コンクリトンネルという何ともアンバランスな組み合わせは見ていて全く落ち着かない。この時代に今更岩盤剥き出しのテボッチャーという訳にもゆかなかったのだろうが

山院林道

空前のスケールで贈る道路大全:ORRの道路調査報告書

何も内部で普通車同士の相互通行が行えるほど派手な対応しなくてもいいのに。この道の将来を見据えての事だったのだろうか?山院林道がこの先2車線の舗装路になるとでも言うのだろうか?今の所対向車ゼロなんですけどね。見当違いとちゃいまっか?まあ山院林道が砂利道の間あのギャップは一見の価値ありでっせ旦那。さて上の画像は二十世紀末の開設直後の頃で

山院林道

お探しの道路がきっと見つかる:ORRの道路調査報告書

次の画像は昨日撮ったもの。うっぴょ〜ん。でもな〜んも変わっとらんね。森を切り裂く大蛇のように奥深くへと延びる砂利道にはまだ側溝さえも用意されておらず、一切の人工物が排除されたその姿は自然との調和が保たれ、見ているだけで美しくそして心が和む。そこにただ一人置かれている瞬間は寂しくもあるけれど、今こうして四畳半の牢獄から画像を眺めるだけで、その時

山院林道

羅針盤、それは地図とカーナビとORRの道路調査報告書

耳にしたけたたましい蝉の鳴き声や、茹だるような暑さにメットの中でほとばしる汗、想像以上に冷たい沢水を頭から浴びて、再び水を得た魚のように軽快に走り出した事などを走馬灯のように思い出す。この先何年経っても同じ姿で在り続けて欲しい。世紀末を跨いで同じ場所で収めた二枚の画像を見比べて、そう願わずにはいられなかった。トンネルを抜けてからまたしばらく

山院林道

www.henari1.jp ORRの道路調査報告書

未舗装路が続くも、突如路面がコンクリに切り替わった。遂に砂利道も終了かと思ったがそうではなかった。何でもアリの林道らしい強引な開削で一気に高度を稼ぐのに、余りにも勾配がきつい為開通当初からそこだけはコンクリを打っておいたのだ。出来の良いブル道、まさにそんな感じで谷底から尾根まで一気に駆け上ると、そこが第一細越沢林道との分岐点である。まだ開通した

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ヘナリワンドットジェイピー ORRの道路調査報告書

ばかりといった感じで、その場の雰囲気に全く馴染んでおらず、浮いてしまっている。ドライブインが建ってもおかしくないほど広大な敷地が用意されているが、何も無さ過ぎて妙に落ち着かないので先を急ぐ。下り途中からは昔ながらの砂利道に戻った。やっぱこれだね。田んぼと砂利道の古き良き日本の正しい里山の姿がそこにはあった。けたたましい蝉の大合唱に負けず劣らず

山院林道

ビストロORR(日刊ORRへの御案内)

ここではゲコゲコとカエルの大合唱が迎え撃つ。結局抜けたのはほぼ予想通り宇留内峠直下の集落であった。山院林道はこの集落で古くから使われていた行き止ま林道に、山谷峠から延ばしてきた道をドッキングさせたものであった。ギャップの激しい峠のトンネルと県道との交差、エキサイティングなロングダートが秋田に誕生した。

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