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王子温泉(380円)

★★★★

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王子温泉byORR

おうじおんせん

茶褐色で塩分濃度の高い大深度地熱温泉で統一される大分市内の一大温泉群。そのひとつ王子温泉(380円)という何気ない銭湯が、実は名湯にして古湯との情報がもたらされ、早速訪れてみた。

JR西大分駅とダイヤモンドフェリー大分港から共に徒歩10分、別大国道より県道22号大在大分港線と国道10号線がV字に分かれたその狭間の住宅街に埋もれる形で小さな看板ひとつ掲げたモルタル造りの銭湯が構える。

暖簾を潜るとあら不思議、木造のロッカーに年季の入った床と雰囲気は昭和レトロ全開で、タイムスリップしたかのような錯覚に陥る。それもそのはず王子温泉は昭和32年の改装を最後に半世紀以上も時が止まったままの状態を保つ温泉界の生きる化石なんである。しかも創業は大分市内の銭湯で最も古い大正2年というから二度びっくりだ。

昭和後期まで沸かし湯であった銭湯は、同56年より堀り当てた温泉で営業を開始し今に至る。小野屋温泉に負けず劣らずの黒湯は勿論源泉掛け流しで、大きい浴槽の湯温は50度と少々熱めだが、小さい浴槽は45度程度と適温に保たれている。ヌルヌル成分を含む温泉らしい温泉で、飲泉不適というマイナス点を除けば文句無しの名湯である。

【動く地図の使い方】地図上にカーソルを乗せると手のマークに変わります。その状態でマウスの左ボタンを押したまま、上下左右に動かしてみて下さい。マップを自由自在に操る事ができます。また左端のマイナスボタンは市区町村→県→地方→国と広域に、プラスボタンは場所により住宅地等の詳細な地点まで掘り下げる事ができます。

 

王子温泉の地図

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