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梅園温泉(100円)

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梅園温泉1byORR

◆うめぞのおんせん

よっしゃ!梅園温泉で私が発した第一声がそれだ。ぎしぎしと音を立てる少々草臥れた扉を開けると、そこには外界とは180度異なる別世界が展開していた。周囲は歩行者と四輪の擦れ違いにも気を遣うほど狭い路地が交錯し、所狭しと乱立するスナックや居酒屋にラーメン屋といった所謂歓楽街の真っ只中にあって、その並びにすっぽりと収まっている梅園温泉は、外観からは大凡共同浴場とは気付かない。ってか梅園温泉自体の所在が余りにも現実離れした僻地にあり、ガイドブックを片手にターゲットを自力で見つけ出せたら、その嗅覚はなかなかのものである。

難易度高しと聞いてはいたが、実際アーケードを何度も行ったり来たりし散々右往左往した挙句、地元のおばちゃんに案内してもらってやっとこさ辿り着いたという始末。別府駅から歩いて10分圏内にありながら、いくら探しても見つからず断念する人も少なくないという現実を身を持って味わった訳だが、難易度が高い理由はこの一点に集約される。梅園温泉は究極の裏路地にあるのだ。究極とは何なのか?それは通路の狭さである。では梅園温泉へ通じる道は一体どれくらい狭いのか?それはズバリ傘がさせないほどの狭さで、歩行者同士の擦れ違いもままならぬ狭い路地の途中にある、だから捜索が難航するのだ。梅園温泉が幻の温泉と呼ばれる所以である。

梅園温泉2byORR

歓楽街とは扉一枚隔てたそこは、喧騒とは裏腹に何とも落ち着いた雰囲気を醸し出す。肌色を基調とする幾何学模様のタイルが床一面に張り巡らされ、中央に大人5人も入れば窮屈に感じる小判型の浴槽がポツンと構える。浴場は実に通好みのスタイルで、コンパクトにまとまる鄙びたジモ泉という点が何とも堪らない。湯の当たりは柔らかく湯温も適温で、混雑時を避ければ実に居心地が良い。

昔は今ほど家屋が密集しておらず、今以上の敷地面積を有した当時は砂湯も併設していたという。その頃は新竹瓦温泉と呼ばれ、近所には動物園まであったそうな。その創業はなんと大正5年となかなかの歴史を持つ。何かから身を隠すように街中にひっそりと埋もれる名湯は、到達困難という点から秘湯と呼んでも差し支えなく、なにも山峡の僻地に湧く到達困難な温泉だけが秘湯ではないという事を教えてくれた梅園温泉は、まさに“路地裏の秘湯”である。

【動く地図の使い方】地図上にカーソルを乗せると手のマークに変わります。その状態でマウスの左ボタンを押したまま、上下左右に動かしてみて下さい。マップを自由自在に操る事ができます。また左端のマイナスボタンは市区町村→県→地方→国と広域に、プラスボタンは場所により住宅地等の詳細な地点まで掘り下げる事ができます。

 

◆梅園温泉の地図

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