ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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三島隧道

 

三島隧道の前説

房総半島で最後の酷道と呼ばれる国道411号線も近年急ピッチで改良が進み、酷道と呼ばれるのもあと数年ではなかろうか。新トンネルと言うよりは全くの別規格で建設された事は新三島トンネルと名称は付されずに君鴨トンネルとなった事からも容易に想像が付くだろう。後世にその名を残す事なく廃された三島隧道の現状をお伝えしよう。

 

三島隧道

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最近になってやっと改良され始めた国道411号線は暴走半島では最も整備が遅れていて、長い間後回しとされていた。今でこそハマコーが俺1人で造ったと豪語する東京湾アクアラインで一気に渡れるようになったが、当時はディズニーランド、幕張メッセを横目に見ながら、地べたを延々と這い蹲るゴキ走りする以外に手は無かった。

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しかも大概は渋滞していて、千葉市内のごちゃついた分岐では、血走った車両同士の壮絶なバトルが繰り広げられ、ここで血を見ない日は無いとまで言われる程であった。ばーち市内に主要国道を一局集中させた結果、毎日新鮮な鮮血がほとばしり、返り血を浴びたホワイトセダンを見れば、たった今千葉市内通過してきた事が一目瞭然という有様であった。

横尾林道へ進む

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スキー場へ向かおうとする時、対向車が付着させてくる雪の量で、これから行く先がどれ位吹雪いているのかがある程度予測できるが、千葉では返り血を浴びた車がどれ位真っ赤に染まっているのかで市内の渋滞の酷さが予測できるのである。僕が現役のサーファー(丘)だった頃、何度も通ったこの三島隧道も完全に封鎖されてしまった。しかも見てくれ、鉄板による封鎖だ。

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こんな塞ぎ方全国的に見ても珍しい。では逆側はどうなっているのだろうと向かってみると何とした事かフェンスによる完全封鎖である。しかもかなり隧道手前からだ。反対側は林道と交差している為今でも利用されている事から、坑門は容易に拝む事が出来るが、こちらの旧道はしばらく見ない間に側壁にはコケがびっしりと覆い、枯草は散乱し倒木が道を塞ぎ行く手を拒む。

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これがかつての国道とは信じ難い状況となっていたが、僕は迷わず三島隧道を徒歩にて目指した。この道が現役だった頃サーファーだった僕は、地元の女の子達からもキャーキャー言われるような存在であった。友人から原チャリにサーフボードを積んで行くと車で行くよりモテるという情報を聞き付け、時折地面に接触するサーフボードが火花を散らす中、僕は毎晩のように九十九里に向かった。

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何でも車だとナンパ目的でお持ち帰りも視野に入れているのが見え見えなのに対し、単車だと目的が波乗りオンリーという事で、女の子達も安心して心開いて股開くという寸法らしい。ヘナリワン1号にサーフボードを積み海なんぞには入りもせずただ、火花を散らしながらただひたすら国道を流す訳だ。

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そんな僕のカッチョイイ姿を見て、沿道を歩く女子高生達がキャーキャー騒ぎ立てない訳がない。それが単車に乗った挙動不審の丘サーファーにご注意!という看板の存在を知り、あれは歓喜の声ではなく悲鳴であった事に、最近になってようやく気付いた僕であった。

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