ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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後山隧道

★★★

 

後山隧道の取扱説明書

県道58号線と県道59号線の主要県道が複雑に絡み合う場所に後山隧道はある。閉ざされる事もなく今でも通行可能で現道からもその姿を確認する事が出来る。

 

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かつてここ県道58号線は後山峠を越えたあと後山隧道を抜ける厳しいルートであった。後山峠を越えて来るとこの巨大なアフロヘアの後山隧道が待ち構えている。峠越えをしてきた旧道は後山隧道へ至るのだがその手前を現道が横切っている為旧道を正確にトレースする必要はない。

後山峠へ進む

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トンネルだけに興味のある方は現道沿いにある後山隧道だけチェックできるし、旧道や峠に興味のある方後山トンネル脇から延びる旧道を進めばいい。勿論欲張り派には後山隧道、後山峠と連チャンの欲張りコースも用意されている。但し四輪は除く。後山峠はどうしても車両を通したくないようであるが後山隧道は現在でも

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規制される事なく開放されている。巨大なアフロも近づいて見ると大人しい髪形に整っている。坑口は一見普通のコンクリ隧道かと思いきや三角形のブロックが張り出しているこの重厚な造りは四国の高研山隧道と同じである。残念ながら扁額は確認できていない。早春か晩秋の頃でないと全体像が分からないのが残念である。

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強烈テボッチャーが当たり前の地区にしては随分立派な内部構造である。これは後年拡幅されたものなのだろうか?後山峠の行程と比べると後山隧道だけが立派過ぎるような気がする。幅員は普通車同士の離合が何とか出来るレベルである。照明は設置されていないがこれは現役時もそうであったのかも知れない。

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後山隧道の反対側抗口はカーブになっているのが特徴である。後からこのような形になったのか竣工時からこうだったのかは定かでないが、坑口付近の落石が激しい場合後から継ぎ足し延長される場合があり、後山隧道もその口かと思われたが決定的な継ぎ足し跡は見つからず当初からこのような線形であったのかも知れません。

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雪の吹き込み防止の意味でわざとカーブを付けた可能性も充分考えられます。後山隧道手前には広大な敷地が広がっており使途不明だが離合箇所ではない。後山隧道工事の際資材置き場などの用途で使われていたのかも知れない。現道は離れた場所を一村尾トンネルで抜けており後山隧道の利用価値は全くなくなってしまった。

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嗚呼それなのに何でいまだに通行可能なのだろうか?旧道はこの後極狭区間となり厳しい行程でひたすら下りとなるのだが、一村尾トンネルを経てきた現道により豪快に削られ一部原型を留めていない程の線形改良が加えられているが、後山隧道に規制がかかっていない為、今でも旧道の厳しい行程を充分に堪能する事ができます。

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