ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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旭隧道(2)

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旭隧道の取扱説明書

恐らく生粋の人力による手掘り現役道路隧道では国内最長ではなかろうか。容姿距離供にR291中山隧道に匹敵し中山隧道が現役を退いた今、人力のみによる手掘り隧道のトップランナーはここだ!

 

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

ヘナリワン突撃!抗口からすぐに道は右へ曲がっていてすぐに光は届かなくなり暗黒の世界へと変貌を遂げる。しかも曲がったらすぐにコンクリで覆われていたはずの隧道が岩盤剥き出しの荒々しい姿になった。これが旭隧道か!曲がった先も全く光は見えずエンジンを停止すると当たり前だが1cm先も見えない。

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内部は手掘り箇所に混じってコンクリで補強された箇所もいくつかある。内部はとても車で侵入する気にはなれない程せまい。だがしかし先程普通車が入っていったという事実は当初の軽自動車限界説は覆された事になる。しかも挟まっている訳でもなくとっくに通過しているようだ。なんというテクだ!まさにテク魔苦魔夜魂!

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おいてけぼりをくらった我々一行は恐怖に脅えながらも前進を試みる。前へ進めば進む程狭さは増していっている。しかも水滴が雨のように降り注ぎびしょ濡れに近い。しかーも!足元はどんどん深くなりこの辺水深15cmはあろうか。地底湖と化しているではないか。濡れテックスシューズだったらとっくに水没している。

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さすが文明の利器ゴアテックス!数百m進んだが全く光が見えない。湿度のせいもあるだろうか内部が微妙に曲がりくねっているのも光が届かない要因のひとつだ。しかも延長が765mもあるのだ。北陸最強の戸谷隧道でさえ直線なのに光を遮断する暗黒の世界、それを上回るスケールの旭隧道がそう簡単に光を通す訳がない。

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コンクリで補強された箇所はある程度の広さを保っているが手掘り箇所の狭さときたらどうだ!比べて見て一目瞭然だろう。ヘナリワンの後方に見える手掘り区間が一回りも二回りも狭い。ああそれなのに!照明もなければ信号機もない。対向車と内部ではち合ったら本物の怒曜サスペンスに発展する事は疑いようのない事実である。

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やっと点のようなものが見えてきた。しかしまだ油断はできない。足元の大河の流れが急になってきている。平衡感覚が失われているがどうやら傾斜を上っているようだ。コウモリも確認できない。そりゃそうだ、雨のように滴り落ちる水滴にしがみついておれまい。生粋の手掘りと思わせる屈曲区間はまだまだ続く。

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出口である小さな点が見えてもなかなか到達しない。果てしなく長い旭隧道。ここを車で突っ込むにはかなりの勇気が必要だろう。いくら交通量が皆無に等しいとは言え、はち合う事も無きにしも非ず。事実この後はち合った方の証言を得る事になる!

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