ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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道坂隧道(1)

★★★

 

道坂隧道の取扱説明書

片方の坑口はすぐに発見に至ったがもう片方が見付からずお蔵入りのボツネタとなっていた道坂隧道だがもう一度徹底的に現場を洗い流して何とか日の目を見させる為にラストチャンスとして再訪した。

 

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

2桁県道を道坂トンネル目掛けて上って来ると明らかに旧道ではないかと思われるコーナー部が現れます。ガードレールの形も歪で何かを覆い隠すかのような盛り土は見ればここが旧道ですと言っているようにしか見えない。ちょっとでもこの世界に興味のある人なら気付かない人などいないであろう分岐である。早速盛り土の上に乗って見たら案の定前後が埋もれているがアスファルトを発見した。

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間違いない旧道である。コンクリートでしっかり固められた側壁も完全に手入れされてなく藪に覆われているがしっかり確認できる状態で残っている。行ける所まで行ってみる事にするがヘナリワンでは到底無理であり徒歩での探索となる。藪漕ぎする事10分足らずで眼下に道坂トンネル坑口が見えてきた。

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今立っている場所が旧道に間違いないと思うのだが確証は得られない。タイヤ痕がないのは勿論アスファルトの痕跡が全く存在しないのだ。だが幅員は1車線をキープしており明らかに道と思えるのだが旧道は未舗装路であったのだろうか?旧道らしき道は道坂トンネル上部をかすめまだ先へ細々と続いているが坑口脇から人為的に後付けしたと思われる階段が設けられていた。

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旧道を正確にトレースせず隧道探索だけであればここからアプローチした方がよっぽど楽であった。再び坑口真上から前進を試みるが坑口へ至るまでの道のりと比べてこの先は随分楽になる。幅員こそ獣道程度だがしっかりと踏み込まれており人は通っているようだ。何かの保守点検とかではなく登山道ではないのかと思える程足跡の数は多い。

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よく見ると幅員は11.5車線を有しているが踏み込まれた獣道以外は根を生やして十数年は経っているのではと思える程太い木のオンパレードでここまで旧道らしさは全くない。突然登山道の案内標識が現れ獣道は二手に別れる。左手は今倉山登山道と記されている。やはり登山道であったようだ。ここで道を間違ったのではないかと不安になる。

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途中で派生している獣道らしきものは全く無かったし隧道が埋められているような場所も確認できなかった。もう少し直進し手応えが無かったら引き返そうと思った。この先は更に凄まじく人為的に植林されたのかどうか定かではないが杉の若木がいく手を拒む。決壊した箇所も多々ありこれより先は全く人の入った形跡がないのだ。決壊と言っても元々山の斜面なのかもしれない道とは判別のつかない状況であったが

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決壊した箇所に断層のようなものを発見した。間違いないここは旧道である。断層で旧道と判断し前進する自分は何だか考古学の領域に入ってしまったかのような錯覚に陥る。ひとりインディジョーンズと化したへなりの目の前に何やら人工物らしき物体が目の前に現れた。山の斜面にコンクリらしきものが見えるではないか。近づいてみる。道坂隧道だ!

道坂隧道2進む

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