ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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戸谷隧道(1)

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戸谷隧道の前説

へなりが認識している限り北陸最長にして最狭、そして加賀百万石お膝元最強の隧道である戸谷隧道。この隧道の攻略なくしてORRの明日はない。近年ほぼ全ての地図から抹消された謎多き戸谷隧道に今へなりが道路挌闘家の威信をかけて単独で全容解明に挑む!2003年夏の陣へいざ出陣。

 

戸谷隧道1

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

主要県道43号丸山加賀線と一般県道161号大杉長谷線の分岐である。何の標識もないが戸谷隧道への県道43号線はここから1.5車線の細道となる。県道161号線は2車線の快適な道のまま市内へぬけられるが格上であるはずの戸谷隧道は常識的には抜けられない事になっている。何故主要県道は一般県道に負けたのだろうか。

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橋を渡り左は一般道で右が県道43号線である。当然標識などは存在しない。現在市販の地図のほとんどから姿を消した戸谷隧道。この道がいかに誕生していかにして捨て去られたのかへなりは知らない。だがこのミステリアスな隧道に捕り憑かれる方は後を絶たない。

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この隧道にはいったいどんな魅力があるというのだろうか?引き寄せられるように1.5車線の舗装路を赤瀬ダム湖半に沿って進む。交通量は皆無で全く人の気配がない。当然である。地図から抹消されナビには表示もされないのだから。対岸の県道161号線には数分に一台の割合で車が往来し山中にしては交通量がある。

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まさか対岸の小道が主要県道などとは夢にも思うまい。そして次の小さな橋を渡った二股を左に進む。右は1.5車線の舗装路のまま赤瀬ダムに至ります。全くもってここまで標識類は一切なく、取っ払われたのか元々存在していなかったのかは定かではない。

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ここから赤瀬ダム湖半を背にして山中に入る訳だがいきなしダートである。舗装化されずに廃されたという事はかなり以前から廃道だったのだろうか?ここで1台のバイクがやってきてトゥゲザーするのかと思いきや、そのまま赤瀬ダム方面へスルーしてしまった。見向きもせず。

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束の間の喜びであった。一瞬強力な助っ人現る!と思ったが世の中そんなに甘くはない。むしろ全く人の気配の無い中に人間が現れた事でちょっとはホッとしたというのが正直なところで、緊張感が若干和らいだのは間違いない。気を取り直していざ出陣!

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ダートになるとすぐに広場になります。そこには無数の轍の痕がありました。ここで皆引き返したと否定的に捉えても仕方ないので、大勢の方が今でも通行していると前向きに考えて前進します。

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