ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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日和田隧道(2)

★★★

 

日和田隧道の取扱説明書

昭和12年竣工の日和田隧道。昭和52年新日和田トンネルの完成まで実に40年という長期間にわたる活躍をし、現在は山中で静かに余生を送っている。

 

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日和田隧道が閉経して通り抜け出来ない以上とっとと撤退する。因みに昭和12年竣工の日和田隧道であるが、それ以前の道はどこにあるのだろうと周囲を見渡してみると坑口手前に鞍部へと延びる山道を発見しました。恐らく牛馬はこの険しい峠道を越えていったものと思われます。

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車道として開通した昭和12年まではこの厳しい峠道を通らねばならず冬季などは豪雪地帯からして当然通行止めになっていたのでしょう。現在こそ新日和田トンネルという長大トンネルで突かれて冬季も通れるはずですが日和田隧道時代は通行止め措置が取られていたかのかも知れません。そう思える旧道は急勾配急カーブでして往年の苦労がよく分かります。

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新日和田トンネルを経て逆からのアプローチを試みます。現在は旧道の一部が採石場の敷地となっている為ダンプの往来が激しいです。きちんと理由を説明し許可を頂いてから進入するのがトラブル回避の意味からも鉄則です。かつては鬱蒼とした森の中のヘアピンだったであろう箇所も今ではすっかり開けています。

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開放的な旧道を進みもう少しで鞍部にまで手が届きそうな位置に突然日和田隧道坑口が現れます。採石場の最上部に位置し、現在は訪れる人は皆無に等しいのでしょう。タイヤ痕もゴツい現場車両のものだけで転回時の引き込み線のように利用されています。こちらには撤去されてしまったのか標識類が一切ありません。

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近づいて見ると地上からコンクリで2/3程覆われている形状は反対側と全く同じです。違うのは爆風により吹き飛んでしまったかのような状態で、ひん曲がったまま縦に設置されているガードレールでしょうか?反対よりも意味の無さは数段上回っており理解し難い状況についていけません。それと最も気になったのはこちら側の鉄板が剥されていない事です。

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逆側から内部潜入した者はいったい何処へ逝ってしまったのでしょうか?まさかそのまんま地底人になってしまったとでも言うのでしょうか?もしマニアの仕業ならば通り抜けたいと思うに違いなく逆側も開けて突破を試みると思われ、そうでない事から逆側の上部開放は興味本位の悪戯かと推測できます。

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最も240mという長さからして内部で諦めたとも考えられます。まあ何はともあれ日和田隧道の坑門だけでも拝めたのは不幸中の幸いでした。

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