ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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大石隧道(大石峠)(2)

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大石隧道(大石峠)の取扱説明書

この隧道に出会う事によって僕の人生は確実に、あるひとつの大きな目標に向かって動き始めた。自身最初にして最後に出会った最高の隧道()である事に変わりはない。残念ながら現時点においてこの隧道を越える隧道は日本に存在しない、信じる信じないは勝手だがそれが今の僕の偽らざる結論である。但し残念ながら大石隧道には寿命があるそれも、そんなに遠くない将来だ。前倒しで報告書に起こしたのも本物を知って欲しかったからに他ならない。もう一度言おう、この隧道を越える隧道は日本に存在しない

 

大石隧道(大石峠)2-1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

忘れもしない1996年のあの暑い夏に僕は見たんだ、衝撃の光景を。あれ以来いったい何度ここへ足を運んだのだろうか?僕は春夏秋冬大石隧道の観察を続けた。それも何年にも亘りである。朽ち果てる寸前の通行止看板も昔と何等変わらぬ状態であった。あのカーブを曲がるとあるはず。僕を魅了し続けるあの隧道が・・・。

大石隧道(大石峠)2-2/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

大石隧道。初めてこの隧道を見た時の衝撃は今でも忘れない。現在ではWEBであらゆる情報が瞬時に手に入るが当時は情報を集めようにも図書館に行くとか手段が限られていたし、図書館へ赴く時間もないなどで、とにかく地図を頼りに現地へ赴くしかなかった。だがしかしそれで良かったと今では思っている。

大石隧道(大石峠)2-3/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

もし事前情報を得ていたとしたら恐らくインパクトに誤差が生じたであろう事は想像に難くない。大石隧道が初めて目の前に現れた時、素直にこう思ったさ。宝の山を発見した!と。日本にもこれほどまでに優れたアトラクションが存在したのかと。そう、一言で例えるならブラックホールだろうか。一度この穴に吸い込まれたら最後二度と戻っては来れないのではないか。

大石隧道(大石峠)2-4/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

確かに向こう口の明かりが見えている、いわば抜けているのが理解できるにも関わらず僕は進入をためらった。物音ひとつしない静寂な空間で、この隧道に突入するきっかけは無かった。坑口手前までは何とか辿り着けるのだがその先が全く進めない。常人が単独で潜入するにはかなりの勇気を必要とする。出口が見えない隧道はどんな隧道であろうとも人は恐怖を感じるであろう。

大石隧道(大石峠)2-5/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

全面コンクリで覆われた近代的なトンネルでさえ出口の光が遮られた暗黒の世界に突っ込んでいくには相当な覚悟をせねばなるまい。しかし大石隧道は出口が見えている。それもそんなに距離がある訳でもない。なのに単独では進入する事さえままならないのは何故か?その答えをお教えしよう。それは

大石隧道(大石峠)2-6/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

巨大過ぎるんだよこの穴が

恐らく大石隧道をどこかのサイトで閲覧して知識として知っている方々もこの比較対照物を持ってして初めてこの隧道の凄さを理解できるのではないだろうか。大石隧道坑口直下にポツンと佇むのは、おもちゃのオートバイなのだろうか?残念ながらそうではない、あれは生粋のヘナリワン2号なのである。

大石隧道(大石峠)2-7/ORR

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しかも坑口には大量の土砂が堆積し現在の路面は実際よりも遥かに高い位置にある。にもかかわらず尚、観光バスを2段重ねした高さに相当し、いったい何の為にここまで巨大なホールが必要だったのだろうか?その意味不明な所に恐怖を感じるのだ。

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