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www.henari1.jp ORRの道路調査報告書 ODA ROAD RESEARCH

〜道路格闘家へなりと闘う鉄馬ヘナリワンの軌跡〜

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滝部隧道(3)

★★★

滝部隧道の前説

アマテラスオオミカミ(姉)は突如高天原に降臨したスサノオノミコト(弟)に疑心を抱いた。こいつまた何かやらかしてくれるなと。所謂女の直感である。確かにスサノオは手に負えない荒くれ者。だがスサノオは身の潔白を見事証明し、アマテラスはゴムパッチンの刑に処される。見事顔面強打したアマテラスは、余りの痛さに岩屋戸に隠れてしまう。これに気を良くしたスサノオは、田を荒らしたりウンコを撒き散らしたりと、やりたい放題の悪行三昧。いくらアマテラスの弟とはいえ許せん!ブチ切れた八百万の神は、スサノオをロープでグルグル巻きにし、逆バンジーで出雲へ飛ばしたとさ。このような茶番ゲリオン(通称:チャバ)から始まった我が国の余りにも壮大なスケールの創世記が語り継がれる神話の里へと続く主要県道の途中にそれはある。市販の地図からは完全に抹消された幻の滝部隧道は確かに実在した。神の悪戯とも思えるその異様な姿に息を呑むのは必至。あるあるとは聞いていたが、まさかこんな形状の隧道があるとは・・・

滝部隧道3-1

◆滝部隧道3−1:

それは全くの想定外で、一種異様なお姿に思わず息を呑む。これまでその存在さえ否定し、近づく事さえなかった滝部隧道が、この世に実在し口を開け貫通可能な状態であるだけでも有難いのに、絵的にヤバ過ぎて通常ならば撮影禁止モードに加え、例えキャメラにその全てを収めたとしても門外不出のデンジャラスショットで、公開すれば呪い殺されても不思議ではない威圧感で皆様のお越しを心よりお待ち申し上げて

滝部隧道3-2

◆滝部隧道3−2:

おられる滝部隧道。何が凄いって肉眼で天井の奥行きが確認できんのだよ。どれだけの空洞が存在するのかが目視で確認不能な未知数に身震いさえする。身の毛もよだつおぞましい光景に一刻も早くその場から立ち去りたい衝動に駆られた。そこに長く居てはいけない気がした。中央付近のブラックホールは想像を絶する空間が広がり、果てしなくどこまでも続いているかのように見え、最早それは完全に人知を

滝部隧道3-3

◆滝部隧道3−3:

超えた神の悪戯とさえ思えた。ブラックホールの直下は鉄骨のアーチが築かれ、そこに土嚢がびっしりと積まれるというこれまた見た事もない対策が取られていた。この状態で現役の県道として供用していたのも凄過ぎるが、ここを毎日通らねばならなかった地域住民にとっては、毎日が罰ゲームだったと言っても過言ではない。だがこれで驚いてはいけない。異様な形状をした坑門のシルエットはもうすぐそこまで迫って

滝部隧道3-4

◆滝部隧道3−4:

いたのだ。いつ即身仏となってもおかしくはない極限状態の中で、僕は最後の力を振り絞り滝部隧道坑門を目に焼き付けるべく勇気を出して振り向いた。キテマス!きまくりやがってます!ハンドパワーで抵抗を試みるもオーラの違いは歴然であった。余りの強烈なお姿に思わず幽体離脱しそうになったが、何とか踏ん張りその難を逃れた。そこで見た超巨大な観音彫りは目に焼きついて離れず、その後しばらく夢に

滝部隧道3-5

◆滝部隧道3−5:

出てくる始末。歴史的に価値ある遺構とかデザインが優れているなどとは無縁のインパクトオンリーの直球勝負ではあるが、そのパワーは間違いなく全国区。この形状に似た物件は全国にいくつか見られるが、そのどれもが市町村道若しくは私道に属する中で、ここだけは格が違った。県道なのに意味不明な高さを誇り、それも微妙に傾いている独特の形状は圧巻で、久々に出会う強烈物件に思わず手を

滝部隧道3-6

◆滝部隧道3−6:

合わせた。本来ならばテボッチャーでもおかしくはない物件であるが、滝部隧道はブラックホールを除く全ての壁面が、コンクリ吹き付けによる処理が施されている。だがそれは県道という格付けによるものでない事は他の隧道と比較しても明らかで、滝部隧道の脆さが際立っているという説明が妥当だ。中央付近は過去落盤に次ぐ落盤を繰り返した結果、あのような強固かつ異様な内部構造にせざるを得なかった

滝部隧道3-7

◆滝部隧道3−7:

のではないか?坑門を抜けた旧道は完全一車線のまま主要県道へ向けて滑り降りる。傍らには県道時代の標識が転がっており、滝部隧道が県道として供用されていた事が確定となった。更に年輪を重ねた杉並木が、この道の歴史の深さを物語る。県道同士の分岐とは思えぬかつてのT字路は、やはり隧道ありきで探さねば見分けのつかぬ場所にあった。

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