ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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階段国道R339()

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階段国道R339の取扱説明書

演歌歌手石川さゆりの津軽海峡冬景色で一躍有名になった竜飛岬。かつてこれほどまでに世間の注目を浴び、エキサイトでホットな現役の国道があっただろうか?日本広しと言えども、こんな奇妙な国道を他に僕は知らない。階段国道。その一風変わった名称に、今や全国各地から観光バスがツアーを組んで訪れるほどのメジャースポットであるという。一体全体どんな道なのだろうか?本当に国道が階段なのだろうか?車両の通行は可能なのか?様々な疑問を胸に僕はその全てを解明すべく現地へと向かった。

 

旧版階段国道4-1byORR

道路遺構の調査発掘専門サイト:ORRの道路調査報告書

それは想像を絶する急勾配急カーブの連続であった。(当ったり前じゃん、だって普通の階段だもん)でもまだここまではまだ救いようがあった。何故ならば学校跡地から始まる第二ステージは、空荷の単車が動いてしまうほどの尋常でない勾配と急カーブの連続ながら、辛うじて乗車して下れる区間であったからだ。ところがここに来て事態は急変する。ここまで確実に備わっていた中央

旧版階段国道4-2byORR

空前のスケールで贈る道路大全:ORRの道路調査報告書

分離帯が突如姿を消したのである。中央分離帯の消滅、それはスロープが片側のみへと変化した地点よりも、更に幅員が一段階狭くなった事を意味する。歩行者同士が何とかすれ違える程度の極小幅に、最早中央分離帯兼手摺を設置する意味などどこにもない。更に追い討ちをかけるように、ここにきて初めてのヘアピンカーブが出現。だが事態はそれだけに収まらない。あろう事かその

旧版階段国道4-3byORR

お探しの道路がきっと見つかる:ORRの道路調査報告書

ヘアピンにおいて、単車乗りの最後の拠所であったスロープが、遂に途切れてしまうという絶対絶命のピンチを迎えた。岩壁にへばりつくようにして建ち並ぶ漁村の屋根が目前に迫っているというのに、路線バスも走っているちゃんとした国道まであと僅かだというのに、180度の転回を余儀なくされるそのポイントは、逃げ場無しの誰もが想像する一般的な階段そのものであった。急勾配

旧版階段国道4-4byORR

羅針盤、それは地図とカーナビとORRの道路調査報告書

えーんど急カーブえーんど急階段。これを怪談国道と言わずして何と言う?残念ながらここまで来てしまうともう後戻りは出来ない。何故なら中央分離帯が邪魔して単車の転回は不可能である事と、中央分離帯が消滅する区間もまた幅員が単車の全長以下であり、唯一の幅員を誇るヘアピンが段差のある階段では、そのまま落とし切る以外に手はないのだ。それでも上りと違って落とせる

旧版階段国道4-5byORR

www.henari1.jp ORRの道路調査報告書

だけまだマシと前向きに捉え、フンガーフンガーと滝汗の中、尤も賢明なラインを見付け車体を大きくずらして軌道修正を図る。そうして連続するヘアピン上でもがいていると、この階段国道をお目当てに来たと思われる白髪の初老が、初めて見るサーカスの如し目をまん丸にして、僕の動きを一挙手一投足逃さずにまじまじと眺めていた。国道をバイクで走っているだけですが何か?羨望の

旧版階段国道4-6byORR

ヘナリワンドットジェイピー ORRの道路調査報告書

眼差し(どこの馬鹿か?)で見つめる爺さんにとって、滅多に車両が通らないこの国道における貴重な車両通過シーンは、いい冥土の土産になったに違いない。さあいよいよ最後の直線路だ。ここまで来ればこの勝負もらったも同然。僕は眼下に連なる家々の軒先目掛けて勢い良く突進する。そして遂に段差の無い石畳へとヘナリワンは降り立った。見たか小ヅラさん、これが軟着陸だよ。

旧版階段国道4-7byORR

おはようからおやすみまでORRの道路調査報告書

ヅラパラの装着は決して無意味じゃないんだよ。振り向けば階段終了直後にもおにぎりが起立し、階段そのものが自称国道とかなんちゃって国道とかいう類のものではなく、政令で指定された列記とした道路であるという事を、レプリカではない正真正銘のおにぎりが強く主張していた。

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