ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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福島県道380号岳温泉大玉線(2)

★★★

 

福島県道380号岳温泉泉大玉線の取扱説明書

最近では林道以外で砂利道を見る機会はほとんどなくなってしまった。林道でさえ開通と同時に舗装化されてしまう昨今、なんと安達太良山の裾野に砂利道の県道がひっそりと存在するのだ。地図上からはまさかダート県道とは思わなかったが、これが行ってびっくり見てびっくりのサプライズ県道であった。何故いまだに当路線が無名のままなのか不思議でならないが、そこには砂利道マニアが泣いて喜ぶロングダートが確かに存在するのだ。

 

福島県道380号岳温泉大玉線2

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右手に聳えるは名峰安達太良山。その麓は大草原と化していて、放牧こそされてはいなかったが、心和むのどかな風景である。牧草地を突く一条の砂利道が県道だろうが何だろうが、もはやそんな事はどうでもよかった。厳密に言えば当路線が県道である事はとても重要な事項なのだが、この景色を前してそんな議論はチンカスレベルでしかない。北海道かと錯覚しかねない風景にしばし

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みとれながらも、一応県道であるが故にいつ車両が来てもいいように、単車を脇に寄せてはおいたが、待てど暮らせど車両などどちら側からもやってきやしない。遮る物が何もない大草原には、ただ突風が吹き抜けて行くだけで、見渡す限り動く物は何一つ確認できず、自分だけが取り残されたようなうら寂しさを感じるのも、北海道の原野と瓜二つである。北海道の砂利道ではまず車両と

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すれ違う事はないのがデフォルトであるが、なんつってもここはうつくしま福島のキャッチフレーズ福島県である。関東から見れば東北に属すると思われる福島であるが、最果ての地青森から見れば北関東に組み込んでいいんちゃうん?と思えるような不思議な県である福島。勿論そのような発言を関東圏の人間が受け入れるはずもない。何故ならば首都圏在住の人々は茨城県で

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さえ、東北に属すると考えているからだ。少なくともシロガネーゼと呼ばれるセレブ達は山の手線の外側を既に田舎と思っているくらいだから、茨城なんか眼中にないのだ。てゆうか千葉と茨城の区別がつかず、近年では千葉と茨城を合併して千茨城(チバラギ)にするという案まで浮上する始末。そんな感じであるからして、更に遠くの福島に至っては海外のように考えているセレブも

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決して少なくない。その昔はハワイに行ってくると言っておきながら、成田へは向かわず常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)に向かう人も後を絶たなかった。という訳で福島海外説はまんざら嘘でもないのだ。そんな福島は今でも砂利道王国である事は変わりなく、随分舗装化が進んだとは言え、まだまだ探せばショートダートからミドルダートレベルであれば相当数

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眠っているはずで、まだまだ未発見ルートも多く、発掘されきっていないというのが実情だ。だいたいこの県道が市販の地図で砂利道として表記されていないのは何故だ?県道380岳温泉大玉線は最近開通した県道などではない。ずっと前から存在する路線なのだ。それに一部区間だけが砂利道のままなのではない。分岐点以外のほぼ全線がダートという、砂利道マニアなら泣いて喜ぶ

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ロングダートなのだ。勿論何も知らない一般車、とりわけレーサーレプリカとか、極端に車高が低く、車内をブラックライト製品で固めたようなお兄たま達が当路線をチョイスした場合、どこまでも果てる事なく続くガタボロダートに「ちゃんと実走調査しとかんかい!」怒り心頭でございます。

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