ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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北海道道136号夕張新得線(3

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北海道道136号夕張新得線の取扱説明書

へなりに多大なる影響を与えた道、北海道道136号夕張新得線。この道を知らずして北の大地を語るなかれ。96年荷物満載ソロでの通過、01年荒れ狂う道道136内にてエンジン停止、屈辱の晩秋緊急ビバーク。テントもない、シェラフもない、そして食料さえもない状況下で、気温は氷点下に達した。今にして思えば、生きて還れたのが不思議である。そして“北の国から2002”での完全制圧。これは廃道突破に命を賭けた男達の記録である。

 

北海道道136号夕張新得線3

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見よ!これが道道136号線の魔の川渡りである。一見浅いようにも思われる。だがしかし対岸のコーナー部は深い。増水時にえぐられてしまうのだろう。ここへ来るのは3度目だが徐々に深くなっているようだ。しかもテキトーな大きさの石の配置。ここはエンデューロ会場か?道道136号線が通り抜け不可能と言われる第一の理由がコレである。

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このショットを見て道路と思えるだろうか?川原に通じる道のような道でないよなと言うのが正直な所ではないだろうか。これが道道136号夕張新得線と説明した所で説得力はない。だがしかしこれが真実なのだ。バーベキューをする家族がいても何等不思議ない何処にでもある川原、それが道道136号線の不通区間の現実の姿なのだ。

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ここをかつて自動車が通行できた道なのかどうかは分らない。かつて通行できたとしても現状その手掛かりとなるような痕跡は見当たらない。森の奥へと続く道道136。このショットを見て食事中のタカハシレーシングも箸が止まる事は間違いない。路面はマディであり、まともに乗ったらタイヤも沈み湿原と言った方が正しい。

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川渡りは見た目以上に厳しい。北海道で川渡りは日常茶飯事である。我々も慣れている。だがしかしそんな我々でも甘く見ていたせいか足がついてしまう。ここは慎重ではなく一気に行かなくては攻略できない。川底には頭大の石がゴロゴロしておりヒットすれば大転倒も起こしかねない。そして川底の石は滑っておりよく滑る。

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よーく見ていただければ分かると思うが後輪の下部が沈んでいる。20cm程度の幅が大雨の時に鉄砲水となり路面を削り取っていくようだ。そのおかげで川へのアプローチが何とかできている。一般ピーがそのライン以外で対岸へ辿り着く事はまず不可能である。逆にエンデューロに参戦もしくはトライアルテクがあれば楽勝ではある。

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ただ会場とは違い何かあっても誰も助けてはくれないので油断は禁物である。今度はサイドのアングルで見てみよう。左が夕張側、右が占冠側である。夕張側は浅く占冠側が深い。夕張側からのアプローチだと20cmのえぐれた部分を利用しないと深みと30cm以上の段差で壁のようになっており跳ね返される。逆もまた然り。

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対岸へ運良く辿り着いた所で、そこに待ち受けているのは極悪マディな路面が獣道程度の幅になり、えぐられた激坂は僅かにタイヤ3本分で、その中央を進まないと深い溝に嵌り脱出するのにかなりエネルギーを消耗し最悪脱出不可能となる。

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