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www.henari1.jp ORRの道路調査報告書 ODA ROAD RESEARCH

〜道路格闘家へなりと闘う鉄馬ヘナリワンの軌跡〜

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広見林道()

★★★★★

広見林道5-1

◆広見林道5−1:干上がった河原状態

この石ころ道は本当は最初から川でなかったのか?そう万人が疑っても仕方のないほど、完全に逝かれた道路の成れの果てがここにある。やはりどう見ても、どこかの河川が干上がったようにしか見えない。その気持ちはよく分かる。何故なら豪雨の際は、ここは本当に濁流荒れ狂う正真正銘の川になるからだ。

その証拠に雨上がりの広見林道には、信じ難いほど巨大な水溜りが現れる。現にこの時も我々の行く手には、道のほとんどを呑み込む尋常でない水溜りに行く手を遮られた。

広見林道5-2

◆広見林道5−2:行く手を遮る巨大な水溜り

見てくれ、この溜池のような超巨大な水溜りを。これほど路の広範囲を埋め尽くす水溜りなど僕の記憶に無い。しかもこのクラスが一つや二つではないのだ。単車でも靴への浸水は必至で、自転車だと尚更大変だ。転倒したが最後、クロールで必死に泳いでも、対岸へ辿り着けるかどうかは、神のみぞ知るといったところだ。

このような水場で最強なのは何と言っても四輪だ。但し普通乗用車では床下浸水は免れず、ある程度車高を上げておかないと攻略は難しい。前途したように、僕は広見林道で四輪と擦れ違わなかったためしがない。この日も例外ではなく、四輪の猛者と出会った。

広見林道5-3

◆広見林道5−3:特別仕様の四駆

この日名古屋市内から来たというランクルは、市販車に一切手を加えない 僕とは真逆をゆく仕様で、細部に至るまで徹底的に仕込まれている戦闘車と化していた。

見てくれ、この重厚且つ徹底して無駄を削ぎ落された車体を。我々の想像を絶する額を注ぎ込みチューンナップされたであろう御自慢の愛車からは、広見林道攻略への熱い想いがひしひしと伝わってくる。彼は言う。猿投山はライフワークであると。月に2、3回の割合で“アジアの純真”に挑戦し続けているという。

広見林道5-4

◆広見林道5−4:路盤崩壊

そんな彼が、プロゴルファーが芝目を読むように、目測でラインを見定め始めた。越えるのか?四駆が猿投渓谷を越えた瞬間を目の当たりにしたのは、かれこれ15年以上も前の事。これは滅多にないチャンスだ。我々は固唾を呑んでその瞬間を見守った。

彼は颯爽と愛車に飛び乗る(ドアが無いので本当に飛び乗っている)と、エンジンを始動させた。いよいよ始まるのか。再確認のためか、もう一度降りて路面を歩き、コース取りを頭の中に叩き込んでいるようだ。

広見林道5-5

◆広見林道5−5:第一ブロックゲート

すっかり彼の虜となった我々は、卓球の玉を追いかけるギャラリーの如く、右へ左へと動く彼に照準を合わせ、首を忙しく左右に振る。再び彼は愛車に飛び乗り、ハンドルに手をかけ、うつむいたまま大きな溜息をひとつついた。そして顔を上げるや否や、遂にゴーサインの雄叫びを発した。

さあ、帰るか!

思わず猿投渓谷から滑落しそうになった。散々前振りしておきながら、やらねーのかよ!

広見林道5-6

◆広見林道5−6:第二ゲート

しかし誰も彼を責める事などできない。彼の熱心なライン読みにいたく感動した僕は、彼にMr.SANAGEと命名した。道路界のSASUKEとも言える広見林道。そこへ果敢に挑み続ける彼が、Mr.SASUKEこと山田勝己氏(鉄工所アルバイト)と被って見えたのは言う間でもない。

恐らくMr.SANAGEも山田氏同様定職に就かず、己の人生を猿投山に捧げたのだろう。熱い、熱過ぎる。二人のMrには僕からエールを贈りたい。

広見林道5-7

◆広見林道5−7:終点

ちゃんと仕事しろよ!

二人からの返信

お前もな!

イヤ〜ン

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