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坂下峠(神大滝林道)（３） ★★★★★ |
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坂下峠(神大滝林道)の取扱説明書 中京圏と関西圏の間に、どうしても越さねばならぬ難所がある。ある国道は隧道にて、またある道は鞍を直に跨ぎ、その難所を越して行く。国道から林道に至るまで様々な道が、二つの大都市圏を分断するその山脈に付けられた。東海道の難所として知られる鈴鹿峠を筆頭に、酷道の代名詞とも言える石博峠など話題に事欠かないこの山脈に、史上稀に見る極悪路線が付けられている。その路線名称を神大滝林道という。ここにORRのルーツがある。今明かされるへなり誕生夜話、今宵その全てを話そう。
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR ロリエワンも思わずひっくり返るほどおったまげる最初のデンジャラスポイントがここである。はっきり言って完全に1車線を割っている。なのにだ、ここに工事現場で用いられる鉄製の足場板を持ち込み、それにどこからか拾ってきた中途半端な太さの丸太とを組み合わせ、無理矢理1車線仕立てにして、何とか四輪を通そうとする涙ぐましい努力に、感動せずにはいられない。 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR ここにも土木達(どぼだち)がいたのだ。見れば足元がすくむような落差で、落ちたら絶対に助からないし、救助も困難と思われる極めて危険な場所だ。そこにどう見ても素人がその場で針金を頼りに自作したとしか思えない足場を設置し、四輪を通そうとした跡が嫌、恐らく通したのだ。ここに命懸けで四輪を渡したのだ。でないとその先に見るダブルトラックの説明がつかない。 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 僕ならとてもじゃないがこの頼りない足場板に命を預ける事は出来ない。しかしなんと言う事か、その先にはしっかりと四輪が通過した痕が刻まれているのだ！はっきり言って落ちたら逝きます。僕が自信を持って逝かせてみせます。単なる回転レシーブでは済みません。勿論単車でも一歩間違えば落ちます。そんな場所に足場板を架けてまで四輪を通そうとする執念に僕は |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 脱帽すると供に、やはり世の中にはまだ見ぬ土木達が、それもかなりのスペシャリスト達が数多く潜んでいて、日夜このような自作による土木技術の向上に努め、その成果が目の見える形で実現されており、それも後から来る者の役にも立っているという現実を目の当たりにし、全国に眠る廃道達の未来はそう暗いものではないという希望を抱かずにはいられなかった。今日も |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 日本のどこかで倒木を切断し、崩れた路面を自作パーツで補強、落橋に板を架けんとする輩が恐らくいるはずである。そのような地道な作業に従事するドボダムの手によって、各地の寸断された廃道が再び息を吹き返す日がやって来るのではないか。そんな予感がする。道路は走るものじゃない造るものだ。これはORRが一貫して訴えている社訓でもあるのだが、同じ様な志を |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 持った士が、実は潜在的にかなり存在し、まだ開眼していない者も含めるとその数は、数万人規模に達するのではないだろうか。子供の頃砂遊びをしなかったなんて人は稀だろう。砂場に山を築きトンネルを掘ったり、筋を付けてそこに水を流し、川を作ったりしたはずだ。子供はそれを夢中になってやる。土木のルーツは砂遊びであり、個人による突貫工事も実は楽しいもので |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR あるのだが、世の中の99％以上の人がその事に気付いていない。恐らく大多数の人が突貫工事の楽しさに気付く事なくこの世を去って行くのだろう、あ〜あ可哀想に(←お前が一番可哀想な気がする)。ロリエワンの前輪も浮きまくる激坂を上り詰めれば、峠まではあと一息だ。 坂下峠４へ進む 坂下峠２へ戻る |
