ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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坂下峠(神大滝林道)(6)

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坂下峠(神大滝林道)の取扱説明書

中京圏と関西圏の間に、どうしても越さねばならぬ難所がある。ある国道は隧道にて、またある道は鞍を直に跨ぎ、その難所を越して行く。国道から林道に至るまで様々な道が、二つの大都市圏を分断するその山脈に付けられた。東海道の難所として知られる鈴鹿峠を筆頭に、酷道の代名詞とも言える石博峠など話題に事欠かないこの山脈に、史上稀に見る極悪路線が付けられている。その路線名称を神大滝林道という。ここにORRのルーツがある。今明かされるへなり誕生夜話、今宵その全てを話そう。

 

坂下峠(神大滝林道)6-1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

二輪、四輪更にはMTBに至るまで、各地に人工的なコースが用意され、人々はそこで汗を流し、スポーツとしてまた一般の方が参加できるレースとして催しを楽しんでいる事と思われるが、坂下峠は誰がどう見ても人工的に創り出したのではないかと疑っても仕方のない程、意図的に仕組まれたコースの様を呈しているのだ。それはもう専門の熟練コース設計者によって計算され

坂下峠(神大滝林道)6-2/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

尽くしたかのようなレイアウトで、一般車両を奈落の底へと突き落とすのである。そういう意味で坂下峠は主催者なきコースであると言っても過言ではない。いかなる事があろうとも自己責任という絶対条件においてのみ走行が許されるサバイバルロード。いったいつ頃からこのような姿に変貌してしまったのだろうか?かつては何の気なしに越して行ける極々一般的な林道で

坂下峠(神大滝林道)6-3/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

あったはずだ。それがいつの日からか現在見られるトンデモナイ状態へと姿形を変えてしまった。それは恐ろしいまでの豹変ぶりで、ここを訪れる全ての者達を震え上がらせてきた。四輪は勿論の事、二輪でさえも命を賭けねばならぬ酷道。ここは人工的に創りだされたコースではなく、一般車両が通行可能な公共の道路である事は神大滝林道という林道標識によって確定して

坂下峠(神大滝林道)6-4/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

いる。確かに開通してしばらくはどこにでも見られる未舗装林道であった事は間違いないのだ。決して開削途中で投げ出されたという類の道路形態ではない。確実に一度は正式に開通し、多くの車両がこの峠を越して行ったはず。にもかかわらず川床が干上がり、あたかもそこが道路のように見える天然由来かと思わせるような状態にまで放置されてしまったのは何故だろう?

坂下峠(神大滝林道)6-5/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

我が国における最重要ルートの鈴鹿峠の真横に、隠れるようにしてひっそりと今日まで存在してきた坂下峠に課せられた役割はそれほど大きなものではなかったのかも知れない。当初僕はこの道こそが旧東海道なのではないかと思い込んでいたのだが、それは後々大きな間違いであった事に気付く。鈴鹿峠の旧道、道路格闘家であって道路の専門家でない僕がそう思い込む

坂下峠(神大滝林道)6-6/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

のもおかしくはないほど両者は接近している。古地図などに頼らず直感で勝負する者に、そんなロマンを抱かせるには充分な道程を魅せる坂下峠に、執り憑かれた者は僕だけではないだろう。歴史的な見地から、或いは腕試しのコースとして、また峠の踏破数を重ねる目的や純粋に土木工学の見地からと様々なアプローチの仕方があるだろうが、間違いなく言える事は、どのような

坂下峠(神大滝林道)6-7/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

アプローチの仕方であっても、坂下峠はここを訪れた全ての人の脳裏に一度焼き付けたら二度と消去する事の出来ない強烈な印象を刻み込むという事だ。それだけは断言しよう。道路状況だけ見ても充分なインパクトの坂下峠、だがこの峠の寿命は短い。それもかなりの短命なのだ。

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