ドライブ&ツーリングのネタ帳

www.henari1.jp ORRの道路調査報告書 ODA ROAD RESEARCH

〜ツーリングマップルで訪ねる万の峠と億の道〜

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トップ>廃道データバンク>東北>秋田>山谷峠の実走調査レポート

山谷峠(4)

★★★

山谷峠4-1

◆山谷峠4−1:再び立ちあがるロリエワン

ロリエさん、ピ〜ンチ!

第二障害の下りさえ克服してしまえば、この勝負貰ったも同然!などと高を括っていたのも束の間、ドサッ!という鈍い音と共に、被写体が一瞬にしてカメラのファインダーから消え去った。慌てて肉眼に切り替えた僕は、ほとんど無抵抗のまま植物群に呑み込まれゆくロリエワンを目の当たりし、彼が二度と故郷の地を踏めぬであろう事を覚悟した。深藪の餌食となり惜しまれつつもこの世を去り行く盟友に、僕は追悼の意を捧げ、最大限の敬意を払った。

どうぞ安らかにお眠り下さい

山谷峠4-2

◆山谷峠4−2:つるべ落としのロリエワン

合唱

その場で一通りの儀式を終えたまさにその時である。深藪に埋葬されたはずのロリエさんが突如息を吹き返し、蘇ったのである。しばしの沈黙を破り、唸りをあげるロリエワン。その雄姿を見て、その場に居合わせた誰もがこう思った。

クララが立った!

山谷峠4-3

◆山谷峠4−3:第二障害を克服するロリエワン

恐るべき事に山谷峠の大障害は、一箇所だけではなかった。峠の前後を塞ぐ形で盛土は二箇所に及び、挑戦者の行く手を激しく拒んでいたのである。そんな事も知らずにのこのこと侵入した我々は、第二盛土の下りで悪戦苦闘する事となった。そして盛土の先に待ち構える障害にしばし言葉を失う。

ファイナルステージである二箇所目の盛土さえクリアしてしまえば、完全制覇によりMr.YAMATANIの称号は貰ったも同然と思い込んでいた。ところが体勢を立て直したロリエワンの先に待ち構えていたのは、夥しい数の廃材の山で、勢いだけで強引に突破できるような状況ではなかったのだ。

山谷峠4-4

◆山谷峠4−4:山院林道との交点

進行方向左手には、積み上げられたU字溝らしきコンクリート製の物体に道路全体の1/3を占拠され、またその他のほとんどは散乱する廃材に覆い尽くされるといった有様で、その隙間を埋めるようにびっしりと生える植物群と相俟って、アスファルトは全く見えず判然としない足元に僕等は驚愕した。

路面状況を精査すると、草下にはパンクを誘発するような釘やらネジやらが多数潜んでいる事が分かった。盛土だけが脅威でない事を知った我々は、これより進むべきラインを見定め、僕等を脅かすあらゆる物質の除去に努めた。そうした地道な努力により、どうにかこうにか道は開かれたのである。

山谷峠4-5

◆山谷峠4−5:直線の快走路

スムーズとは言い難いが、我々はこうして山谷峠を攻略した。そう一言で結んでしまうのは簡単だが、後半の一部が私有地と化しており、不法進入というプレッシャーもあり一筋縄という訳にはゆかない。怪我、パンク、地主にキレられて半殺し、署でみっちり搾られる、そういった最悪のシナリオも想定せねばならず、山谷峠の攻略は憂鬱としか言い様がない。

距離は短く、難易度も中級以下であるが、つるべ落とし状のロリエワンを見てお分かりのように、盛土の傾斜は半端でない。下ると言うよりは、むしろ落とすといった感覚に近く、ここは技量云々ではなく度胸が試される場と思って間違いない。

山谷峠4-6

◆山谷峠4−6:新旧道の交点

山谷峠の掘割は、頭上を見上げた所でどこが稜線なのか判然とせず、ほぼ垂直に切り立つ壁面は優に20mを超え、閉塞感漂う現場は非常に重々しい空気に包まれている。今この瞬間にも押し潰されそうになる恐怖感は、修復し難いまでに破壊され尽くされた原型を留めぬ峠の現況に起因する。土圧に耐えかねたコンクリ壁が粉砕する姿から、完全閉経は最早時間の問題であり、車両の通行が過去のものとなる決定的な致命傷は、そう遠くない未来に起こり得るのかも知れない。

以上現場から東海林がお伝えしました。

山谷峠4-7

◆山谷峠4−7:生還を祝うロリエ氏

ヨーレローレロヒホー ヨヒドゥディヤホホー

ヨーレローレロヒホヤ ラヒフリヨー♪

この人は何故〜 大人しくできないの?

この人は何故〜 体を張ってるの?

おしーえて おじいーさん

おしーえて おじいーさん

教えてー 池上彰氏よー♪

←巨大なゴキブリゼミ(注:図鑑に載ってません)

ミーン・ミンミンミーン。夏ですね〜

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