ドライブ&ツーリングのネタ帳

www.henari1.jp ORRの道路調査報告書 ODA ROAD RESEARCH

〜ツーリングマップルで訪ねる万の峠と億の道〜

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山谷峠(3)

★★★

山谷峠3-1

◆山谷峠3−1:法面の行く手を遮られる

これが公式レースであれば、ホイッスル&レッドーカードの即レース中止と言える暴挙だが、今回はORR公式第一回チキチキ山谷猛レースという事で、ライダーキックえーんど罰ゲームの微温湯判定で、とりあえずリタイアの難を逃れたロリエさんであるが、微弱ながらも確実に前進する彼を、自然は容赦なく葬り去ろうとする。

勢い任せに山谷の掘割を着実に歩み進めたロリエさんであるが、そんな彼も遂に足止めを喰らう時がやってくる。異物を排除せんと山谷の自然防御システムが作動し、唯一の走路と考えられる段状法面の僅かな活路を、大量の土砂によって封鎖し進路を完全に遮断していたのである。

山谷峠3-2

◆山谷峠3−2:足元が不安定な本来の路面を走行

さあどうするロリエワン!

ここまで上手い具合に駒を進めてきたロリエさんであったが、とうとう二進も三進もゆかなくなり、本来の道筋である掘割の底の底、かつて自動車が通り抜けていたであろう車道跡への移動を余儀なくされる。

現時点で彼に選択肢というものは無い。あるのは谷底に大繁殖した植物群と、彼等の根床である路面を覆い尽くす大量の土砂による不安定な路面のみ。誰もが避けて通れぬ棘の道に、本当の意味で対峙する事になるのが、法面チョンボを終えた直後のこの地点からなんである。

山谷峠3-3

◆山谷峠3−3:土砂に覆われた路面が見え隠れする

そう、チキチキ山谷猛レースは、ここからが本番と言っても過言ではないのである。まだレースは始まってもいなかった。彼が辛酸を舐めるのはこれより先の事となるが、瞬時の判断で法面を利用する彼の奇抜さに、僕は度肝を抜かれた。

かつての道路を忠実にトレースするなど邪道とばかりに、問答無用のアウトロードで我が道を切り拓いてきたロリエワン。流石生粋のアウトローだ。君こそ真のアウトライダーだ。現役時に法面に乗り上げて走行しようものなら、即道交法違反で逮捕される芸当である。運悪く通りかかったパトカーに見つかり、停止及び降下を命ぜられる蛮行だ。

山谷峠3-4

◆山谷峠3−4:第二の難関に挑むロリエワン

ウ〜 ウ〜 ウ〜(サイレン)

ハイ、そこのゴキブリみたいなバイク止まりなさい

・・・

運転手さん、止まって下さい

・・・

止まりなさい!

・・・

止・ま・れ!

山谷峠3-5

◆山谷峠3−5:第二障害を一気に駆け上がる

ロリエさんの事ですから、ギリギリまで惚けた上で、最後は素直に指示に従うはずです。警察官は開口一番こう問うでしょう。

君、そこで何してんの?

ロリエさんは実直にこう答えます。

僕はMr.YAMATANIになるべく・・・(ここで一旦ためる)

この地に舞い降りたのです!

(↑何故か自信に満ちている)

山谷峠3-6

◆山谷峠3−6:第二障害を見事に克服するも下りで撃沈

流石ロリエさん、回答の切れ味が違います。彼の行動パターンを通常の思考回路では推し量れない事を、彼自身がよく心得ているため、毅然とした態度で回答するロリエさんに、警察官も一瞬躊躇します。しかし職務質問開始早々「ああそうですか」と引き下がるはずもありません。一時的に思考回路が乱され、ヤバい世界へ引き摺り込まれそうになるも、何とか正気を取戻し、警察官は再び尋問を開始します。

ま、舞い降りただぁ?

よ〜し分かった

山谷峠3-7

◆山谷峠3−7:深藪に沈みゆくロリエワン

じゃ、一緒に病院へ行こうか

恐らくロリエさんを乗せたパトカーは、署ではなく病院へ急行するはず。そうなると精密検査で彼が峠にエロ本が落ちていないと発狂するパイパニック症候群である事がバレてしまう。それ以上に僕が恐れているのが、安土桃山時代から生存しているという彼のお婆ちゃんが、いまだに年金受給している事で、そっちの方が問題と思うのは僕だけではあるまい。

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