ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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雁股峠(1)

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雁股峠の取扱説明書

それでは本日の授業を始めま〜す。みんな教科書6ページを開けて〜。えっ、持ってない?嘘だろ。教科書持ってこんと授業にならんよ。ったく何考えてんの。いい加減にしないとチョーク投げるぞリンコのプー。問題の教科書であるが、そこにはあたかも一般車両が通行可能の如く記載されている。しかも2005年改訂版では恐ろしい程鮮明に描写され、雁股峠を越えようとルートに組み込む輩も現れるだろう。そのままでは死傷者及び遭難者続出につき、危機感を覚えた県警、土木事務所と連携し脳内協議した結果、ORRで真実の姿を世に公表する事と相成った。これで一人でも多くの生命が救われれば幸いである。

 

雁股峠

道路遺構の調査発掘専門サイト:ORRの道路調査報告書

国道から外れてそれほど走らないうちに県道は二手に分かれる。本来この県道の起点は国道を跨いだ反対側にあるのだが、真っ当な道との最後の分岐点であるこの交差点を今回の起点とした。青看には別々の路線がV字に分かれている事がヘキサの番号をもって示されている。左を生とするならば右は死の道である。賢者ならば迷わず左へ進むだろう。左の県道は

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空前のスケールで贈る道路大全:ORRの道路調査報告書

至って普通の県道である。迷わずそちらへ進むならば身の安全は保障される。少なくとも通行中自然災害などによる予期せぬ事態に遭遇して、不慮の事故に見舞われたとしても、その責任は所轄の関係各所に追及する事ができる。しか〜し!意図的に自ら右を選んでしまったあなたは、残念ながらこの先に起こる全ての事に自己責任を厳守し、かつ自力脱出を試みなければ

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お探しの道路がきっと見つかる:ORRの道路調査報告書

ならない。土木事務所側が用意した先手であるこの先通行不能の看板が再三に渡り掲げられている。気付きませんでしたという言い訳が通用しない程目立つ位置に設置された注意書きに、即興で用意する言い訳などひとつも通りはしない。逝くのか逝かぬのか、問答無用の二者択一の厳しい世界がこの先展開される事は容易に想像できる。事の発端は二十世紀まで

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羅針盤、それは地図とカーナビとORRの道路調査報告書

遡らなければならない。大石隧道の発見により、それ以上の大物を求める事を自らに課した僕は手持ちの地図一本を頼りに全国行脚する日々が続いた。それは非効率極まりない実にアナログチックな世界であり、怪しい箇所をひとつずつ丁寧に潰してゆくという実に手間隙のかかる作業の繰り返しであった。犯人を捕らえるまでは絶対に諦めないという執念の聞き込み捜査を

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www.henari1.jp ORRの道路調査報告書

続ける刑事の如し、日本縦断道路シラミ潰しの旅は続けられた。記録に留めてはいないが全国の名立たる物件の第一回目の調査は既に1996年の時点で完了している。その後主要監視路線を設けた際、当路線もその監視下に置かれた。既に死んでいる道である廃道にレッドデータも糞もないが、当路線は発見当初より廃道レッドデータブック入りし以後年に1回以上の視察が

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ヘナリワンドットジェイピー ORRの道路調査報告書

続けられた。正常に機能している県道との分かれ際当初は2車線であった規格もやがて1.5車線の田舎道へと縮小し、雁股山が目前に迫る最終集落付近では普通車同士の離合不能な完全なる1車線となる。最終集落の外れに分岐が現れ、直進が刈股林道となっている。県道はUの字を描いて田んぼと杉林の間を貫き細々と奥へと続いている。この先通行不能と

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おはようからおやすみまでORRの道路調査報告書

されている以上、案内のひとつも無くヘキサなど2車線路で見たものが最後である。ただし当路線は九州自然遊歩道と一部被っているので、そちらの案内板が代用を果たしている。勾配のきつい狭く薄暗い山道は、山肌を直登する形で高度を一気に稼いで行く。嵐の前の静けさか、微動だにしない杉木立の中、県道は続く。

雁股峠2続く

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