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〜ツーリングマップルで訪ねる万の峠と億の道〜

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トップ>旧道データバンク>甲信越>山梨>右左口峠/県道113号甲府精進湖線(うばぐちとうげ)の実走調査レポート

右左口峠(1

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右左口峠1-1

◆右左口峠1−1:甲府側新旧道の分岐点

今夜は冷えるそうですよ

名も無きパーキングにテントを構えた僕の真隣に、古いタイプのジムニーがピタッと横付けし、降りてきたおいちゃんは、心配そうに話しかけてきた。

既に前日よりも明らかに冷え切っている空気に、僕も少しオーバーアクション気味に「さぶいっすね〜」と相槌し、正味5分程だが会話を交わした。どうやらおいちゃんは一人旅をしているようで、すぐに同じ匂いを感じ取った僕の隣に自然と席を取ったのだろう。まあ取材中にはよくある一場面だ。

右左口峠1-2

◆右左口峠1−2:右左口宿

日中は30度にも達しようかというこの時期の夜にしては珍しくぐーんと冷え込み、車内も相当寒かっただろうに、真隣の僕に気をつかってか、おいちゃんは朝まで1回もエンジンを掛ける事なく早朝足早に立ち去っていった。

たいした事でもないようだが、これが意外と難しい。同じ敷地内でもちょいと離れた場所のトラックやら若者が乗りそうな車やらは、朝までガンガンエンジンかけっ放しだったのだから。

右左口峠1-3

◆右左口峠1−3:二車線のヘアピン

かなり冷え込んだお陰だろうか、翌朝はこれ以上ない快晴となり、テント内も次第に明るくなってきた。しかしこの時期のキャンプは侮れない。ちょっと油断すると、あっちゅう間にテント内に居られなくなるほど温度が上がり、暑くてのんびりなどしていられない。僕はそそくさとテントを撤収し、出発の準備に取り掛かった。ジェントルメンジムニーのおいちゃんから遅れる事2時間半、ようやくこちらもエンジン始動と相成った。

右左口峠1-4

◆右左口峠1−4:新道のアンダーパス

本日の1番バッターである右左口峠は、冬期通行止は勿論の事、ちょっとした災害でも長期通行止となってしまう脆い道で、走破可能率は晴れた摩周湖を拝むレベルと同等だ。この日も通行可能か否かはゲートまで行ってみなけりゃ分からない。僕は祈るようにして問題の箇所へ向け登坂を続けた。

現道との分岐から旧道へと進路を取れば、すぐに現れるのが街道筋の情景を色濃く残したストレートに続く町並みだ。そこを抜けると道幅はセンターラインのある2車線路へと広がる。ヘアピンコーナーを経た後は再び幅員は1.5車線へと縮小し、正面に待つ現道の真下をアンダーパスにて潜り込む。

右左口峠1-5

◆右左口峠1−5:逆方向へ向く新旧道の最終接点

高架下を抜けると90度左折する形で旧道は折れ曲がり、現道目掛けて急接近し新旧道は肩を寄せ合う。だが両者がクロスするのはほんの一瞬に過ぎない。峠をストレートに目指す新道と、明後日の方向へ迂回し高度を稼ぐ旧道は、別々の方向を目指す過程で一瞬だけすれ違うのだ。その接点は僅か1車線分のみ。そこに運命を分けるゲートが待ち構える。

ゲートオープン♪

右左口峠1-6

◆右左口峠1−6:側溝のある一車線の狭路

こんなにあっさり抜けちゃっていいのかしら?これまで散々苦水を飲まされた憎きゲートは、大解放となっており、通りゃんせ〜通りゃんせ〜♪状態と化していたのだ。怪しい、実に怪しい。開かずの間がこんなに簡単に解放されるものだろうか?この先にマツコデラックスの門なる新設ゲートが用意され、マツコ嬢と濃厚なディープキスをかまさなければ通れない という粋な計らいで、挑戦者を更なる窮地へと陥れようという魂胆が見え隠れしているのは気のせいだろうか?

右左口峠1-7

◆右左口峠1−7:傷んだ簡易舗装

ただ現実問題として、この先で工事をしているおいちゃん達がダンプ等の関係車両の往来に配慮して、日中はゲートを開けっぱなという可能性は多分に含んでいる。それも手放しで喜べるものではなく、少々不安を抱えたままのスタートとなるが、行ける所まで行ってみるしかない。

わ〜たしの記憶が確かならば、10年以上前の初回通過時以来本日は2度目の 正規通行 となるはずだ。(万年通行止につき他は全てゲート突破)

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