ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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宇井峠(4)

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宇井峠の取扱説明書

これでもかというくらいお宝隧道が数多く眠る和歌山において、つい最近まで隧道を突かずに峰越えにて結んでいた国道がある。地元民でさえ「あれは国道じゃねぇ!」と言わせしめた宇井峠とはいったいどのようなものなのだろうか?恐らく幾多のドライバーが死の恐怖を味わってきたであろう戦慄の峠道にヘナリワンが挑む!そこで目にしたものは暗峠で味わった悪夢の再来を予感させ、操作如何によっては誰もが逝く可能性のあるデンジャラスロードであり、緊張の夏日本の夏を合言葉に今年の夏は宇井峠にて死傷者続出する事が予想されるが、報告書に端を発したとしても当局は一切関知しないのであしからず。*発表当初宇井峠として世に出た当報告書であるが、後に高知のカムイであるリョクト氏の報告によって正式名称が宇井峠と判明。リョクト氏に感謝。

 

宇井峠4-1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

峠の広場らしき箇所、そこは紛れもなく宇井峠であった。峠手前で感じた違和感、それは地図上では未掲載の舗装林道が横断していた事もひとつあるのだが、最たる理由は国道の幅員1に対し林道の幅員が1.5以上という納得の行かぬ構成にあった。旧道になったとは言え、つい最近まで現役であった国道が全ての規格において完全に林道に負けてしまっている。尾根伝えを堀割る形で

宇井峠4-2/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

視界こそ望めぬものの安定した路面を確保し、普通車の離合さえも楽々こなせてしまう余裕の幅員、ガードレールに林道標識、カーブミラーまで備わった完全舗装の林道に対し、激坂激狭オンパレードの国道はあまりにもみすぼらしかった。峠を越しきった地点に設置されたおにぎりは、自身が林道などではなく国の根幹を成す極めて重要な道である事を静かに訴えかけている訳だが、

宇井峠4-3/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

峠に出現する最新工法の広域基幹林道宇井線を前にしてその威厳は完全に失墜してしまっている。国道と林道が斜めにクロスしているので、もしおにぎりが設置されてなかったら、間違って林道へ入り込んでしまう人もいるだろう。いや、ここまでの道程からして間違わずともその先の危険を察して安全な林道へと逃げる人も当然いるはず。また林道経由で宇井峠へやって来た人が、

宇井峠4-4/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

この交差点で立ち止まったとしても、両側へ下る道を見たら十中八九作業道と思うに違いない。仮に目が肥えていて林道かも知れないと思って少し進入してみた所で、振り返った先にあるおにぎりを見てしまったとしたら、あなたの知らない世界の扉を開けてしまったも同然、そのまま見なかった事にして封印するか、この世界にのめり込んでゆくかのどちかでしかない。世の中には知る

宇井峠4-5/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

必要のない道がある。国交省からすれば宇井峠は出来れば無かった事にしたい路線であり、国会の証人喚問でも記憶にございませんで押し通したい道、また昔から宇井トンネルですから〜と既成事実で何とかゴリ押ししたい道でもある。しかし決定的なミスを犯してしまった。トンネル完成ですっかり安心しきってしまい、おにぎりの撤去をし忘れてしまったのだ。そしてもうひとつ

宇井峠4-6/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

とても大事な事に気付いていない。ORRという大陸間弾道ウザイルが常に地べたを這い回っている事を。臭い物にしたはずの蓋を次々と開封してゆく玉砕覚悟の走る人間魚雷の存在に。それもたった一人の男の手によって闇に葬り去ったはずの物件が次々と白日の下に晒さらされている事など知る由もない平和な国ジパング。そんな億千万の胸騒ぎするエキゾチックジャパンが

宇井峠4-7/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

贈る鬼酷道宇井峠の起点から三つ目を数えるおにぎりは、またもや林道との分岐にあった。それも接続する林道の方が道路規格としては国道の上をいってしまっている。つまりおにぎりがないと誰も国道とは思わないという事である。悲しいかなこれ現実。

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