ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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上猿払林道

 

上猿払林道の取扱説明書

この界隈には無数の抜けている中長距離の砂利道が点在している。クッチャロ湖から西へ延びる道道を境にステージを南北に分ける事が出来るが、よく知られた北側と違って南側は未知の領域だ。それは年間のほとんどがクローズである事に依る。今回南側のほぼ全域の調査が完了したのでここに報告する。南側には抜けている数本の林道が存在するが、中でも最も長い距離を誇るのが上猿払林道で距離を稼ぐのが目的ならいざ知らず、走行が目的なら全くオススメはできない物件で評価もそれなりに落ち着いた。

 

上猿払林道1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

クッチャロ湖を起点とし東西に走る道道の北側に点在する砂利道群に関しては現状でも把握している人は多いと思う。それは全体的に開放的されているからだ。その代償なのだろうか?南側にも抜けている砂利道が数本存在するのだが、こちらはクローズの場合が多い。シーズンを通してほとんどは閉じられているゲートも実は万年開かずのゲートではない。

上猿払林道2/ORR

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開放されていている事もあり合法的に進入するチャンスはあるのだ。但しそれは非常に短い期間でしかなくこの林道が一般的には閉ざされた林道である事に変わりはない。特に鮭の遡上時はパトロールが強化される。道道から上猿払林道の看板があったように記憶しているが、今回は工事中につき一時的に外されたのかも知れない。すぐに第一分岐が現れる。

上猿払林道3/ORR

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それがこの界隈の林道でもっとも謎に包まれた町道幌払線で、道道からこの分岐までは今でこそ上猿払林道となっているが、かつては町道だったのかも知れない。本線はそのまま直進となり、川に架かる橋を渡った先が巨大なT字路になっている。これが第二の分岐だ。本線はご覧の通り右へ進んでいて、左が荒廃気味である事が分かる。左が土岐体林道

上猿払林道4/ORR

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後に再び上猿払林道と合流する事になる。土岐体林道とのT字を過ぎるとほぼ1本道となり町村界を越えるなだらかなアップダウンの連続となる。整備されている区間とそうでない区間が混在していて、最初は本当に抜けているか戸惑ってしまうような状況に何度か遭遇する。路面は極上のフラットな箇所もあれば極悪マディな箇所もあり、一筋縄ではゆかない。

上猿払林道5/ORR

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また幅員も完全1車線の区間もあれば1.5以上の余裕ある区間もあり、状況は目まぐるしく変化する。丘と言っても谷筋を通る為薄暗い箇所も多々あり目印となる大きな山や鉄塔などの目標物が一切ない為現在位置は把握し難く、樹海を迷走しているような感覚に陥り不安は増大の一途だ。土岐体林道との分岐から再び土岐体林道に合流するまでの距離だけでも

上猿払林道6/ORR

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充分なロングダートで一般車向きの林道でないから刻まれて轍の数も少なく、場所によっては開削に入った作業車のキャタピラ跡で林道本線がすっちゃかめっちゃかになっていて、作業道以下という箇所もあり本当に単一林道かいな?と首を傾げたくなる場面にも遭遇する。どこまでもそんな状況が続き先の見えない状況にいつしか生命の危機を感じるようになる。

上猿払林道7/ORR

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まだかなまだかな〜学研のおばちゃんまだかな〜♪と待ちくたびれた頃になってやっとまともな分岐が現れる。それが先程T字で分かれた土岐体林道だ。土岐体林道も充分な距離を有するミドルダートだが更に外周を走る上猿払林道はこの界隈で最も長い林道で、道中に枝道が多数あるが本線を見誤る事はない。無事道道に抜けた時は安心感から脱力してしまった。

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