ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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上幌延林道

 

上幌延林道の取扱説明書

上幌延林道はほとんど牧草地の中を行く開放的な直線路で、アップダウンとかトラバースとか峠越えとか林道に必要なアイテムが一切組み込まれておらず、林道らしさは全く感じられない。絵的には牧歌的風景が続き癒し系と言えるが道的には面白味に欠ける。

 

上幌延林道1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

東西に8km南北に27kmも続くサロベツ原野は釧路湿原に次ぐ巨大な湿地帯で、南方からパンケ、ピンケ、プンケ、ペンケ、ポンケと沼が続く。が、本当に存在するのはこのうちの二つでしかない。残りはこれから僕が開拓し、サロベツ五湖として売り出す予定である。正確には最北の兜沼をポンケに名称変更すれば、二つの池を造ればいいだけだから楽勝だね。

上幌延林道2/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

実は何故そんな大事な話から入ったのかと申せばパンケとペンケは必ずと言っていい程セットになっているという点に気付いてしまったからに他ならない。いったいどういう意味があるのだろうか?調べてみてなるほどなと思った。アイヌ語でパンケは下を意味し、ペンケは上を意味するのだ。どうりでこの二つがセットになっている訳だ。という事で僕は早速友人の

上幌延林道3/ORR

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専業主婦にその事を教えてあげた。主婦達の公園での会話。ちょっと聞いてよ、普段は旦那がペンケなんだけどさぁ、昨日は久しぶりに私がペンケになってみたのよね。そしたらこれが耶馬溪で、あっという間に玄界灘を迎えて波照間島よ、もうやんなっちゃう。と、この一連の会話を夏川りみが聞いたら涙早漏としかコメントのしようがないのも頷ける。

上幌延林道4/ORR

羅針盤、それは地図とカーナビとORRの道路調査報告書

まあ主婦達の使い方はバッチリなのでそのまま正しいアイヌ語をマスターしていって欲しいと思う。ここサロベツ原野の大半は宗谷支庁に属しているがパンケ沼とペンケ沼のパンケが留萌支庁であり、ここ上幌延林道も限りなく宗谷支庁に近く、留萌支庁の最北限に位置しており、勿論道内の最北限ダート群のひとつである。道中にある唯一の分岐がこの南幌延林道

上幌延林道5/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

抜けている丘越えの未舗装林道である。それ以外に分岐は存在せず、見通しのよい直線路がひたすら続く。幅員は1.5車線と広く路面は極上のフラットで普通車でも問題はない程整備が行き届いている。両脇は牧草地でのどかな牧歌的風景が続き、ここだけは時間の流れが違うようだ。広大な牧草地に放された牛達はそれぞれ好きな場所でのんびり過ごし草を食べ

上幌延林道6/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

いつしかジュージュータウンへ連れて行かれる運命にあるとは露知らずこの世の春を謳歌している。単車の爆音にも全く無反応で彼等のやる気がいまいち感じられない。上幌延林道内には人家は皆無でこの道を使うのはせいぜい牧場関係者だけだろう。路面には轍が刻み込まれておらず、交通量はたかが知れているのが分かる。上幌延林道は市販の地図にも

上幌延林道7/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

掲載されていて熊越峠へ至る道として使い勝手はいいのだが、やはりマイナー林道という印象は拭えない。全道程の90%以上が開放的な直線路で、見えるものは牧草地のみという事で正直飽きてしまう訳だが、砂利道を求めて遠方まで出掛ける都市部の人からしたら贅沢な話ではある。熊越峠との分岐で上幌延林道は終了となるが、分岐に案内板は設置されていない。

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