ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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松津頭隧道

 

松津頭隧道の取扱説明書

国東半島の国道隧道群の中でも隧道が三連発する珍しい箇所で松津頭隧道、かんだや隧道、香々地隧道と続くが何故連続する隧道で幅や形状に相違が出たのだろうか。竣工年や設計者の違い、予算など様々な要因が考えられるが、いまだに確証級の情報は得られていない。

 

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国東半島にある旧廃隧道に共通して言える事がある。それはトンネルをわざわざ掘らなくても切り通しにできたのではないかという事だ。どう見ても現隧道上部にトンネルを突かねばならない程の山塊が確認できる場所が少ないのだ。中には素人目に見ても隧道でないと無理と思える箇所があるのも事実。しかし大半は切り通し可能な土地の形状で

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今でもその確固たる理由はわからず終いだ。大分県は竹田市が別名レンコンの町と呼ばれる程隧道だらけで一般道の隧道まで含めて市内だけで数十箇所は下らない。その竹田市を筆頭に県内全域に渡り様々な形態の隧道が無数に点在しており国道や県道の主要道の隧道でさえもその全てを把握しきれていない程数は膨大で、一般道まで合わせた全てを

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解明するのは不可能なのではないかと既に諦めモードに入っているほどだ。何故これほどまで隧道が多いのかいくつかの理由をチョイスしてみた。@掘削技術が優れているA掘削が容易な地質をしているB藩だった時代に洞類哀れみの令が発令されていたCちょっとしたアップダウンでさえかったるいDとにかく穴が好きE実はねるとんパーティーの発祥の地で

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県内在住の団塊の世代のほとんどは隧道内から恋愛がスタートしているF実は洞内プレイをした事があるG洞内プレイをしてみたいと密かに思っているH洞内プレイは文化だI洞内革命という本を出版するべきだ、などなど理由を無視して様々な意見が飛び交っているが、最も確信に近い意見は@〜Iのどれでもない土地問題なのではないかと思う。

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切り通しにすれば分断された土地を行き来するのは大変だし、実質道路幅の数倍にあたる面積が奪われてしまう。先祖代々から受け継いだ大切な土地をふたつ返事でハイそうですかなんて許可するはずがない。しかし道路は即急に整備する必要がある。そこで面倒な土地問題をクリアする為に土地の下を隧道で通してしまうという発想だったのではないだろうか。

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この松津頭隧道も現代だったら間違いなくオープンカットされる形状で隧道上部は低くて平らな土地だ。松津頭隧道を抜けた先にもうひとつ隧道が見えるが、それがかんだや隧道で、その先に香々地隧道があり実は隧道が三連発しているのである。そのどれもが隧道上部は低くて平らな地形という通常なら切り通しだろという場所に突かれているのだ。

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物件それぞれに個々の理由があるのかも知れないが、なかなか計画段階の理由まで詳細に知っている原住民も少なく相変わらず古老が頼りだが、生き証人達もそう長くはなく貴重な情報源が日々失われていくのは残念でならない。

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